すーさんのひとりごと 秋・冬山編
このページは穂高の代表、すーさんこと鈴木が本職である山の話題をまじめ?に語るページです。体験、山行紀あり、情報、アドバイスありの結構ためになるページだと思いますので、みなさん要チェックです。 
                  By イトさん

5月の鳥海山頂上にて。山スキーはこんな日の醍醐味が忘れられない!
    東北マウンテンネットワーク:高村ガイド撮影

 国立登山研修所・友の会のホームページができました。会報誌「登山研修」は記録・研究などなどためになる文献がいっぱいです。

登山計画書
って、何が意図でしょうね。
家族・職場・所属団体には、何時、何処に、誰と、どのような日程で行うのか、の概要提供、警察には、もし、事故(病気等を含む)が起こった場合は救助に向かう先の情報、行方不明になった際の捜索のための情報提供といったところでしょうか?
では、登山者自身にはどうでしょう? 事務処理的なことばかりではなく、計画を立て、計画書を作る過程において、環境的危険は、何処に、どのようなことが存在するのか?行程は体力・技量に適正なのか?食糧の量・装備は適正なのか?といったことを、事前に見出せる機会が設けられることで、事故の予防に役立つことだと思います。理屈はともかくプランニングって「あ〜でもない、こ〜でもない」言いながら立てる。これも登山の楽しさのひとつです。
計画書の提出先は、1.家族・職場、2.所属山岳団体がある場合はその団体、3.山行地域の警察というのが一般です。警察への計画書の提出先は、山行をする県の警察本部のホームページから提出先・形式を検索してみてください。ちなみに長野県の山域はこちら、富山県はこちら、岐阜県はこちら、山梨県はこちら。計画書の提出は、僕たちはメールで送っています。できることなら、下山報告もしましょう。
遭難救助の現場からの情報からは、救助依頼は、計画書も提出していない、山岳会等に所属していない登山者が圧倒的に多いそうです。災害救助と違って、自主行為に対する救助です。マナー(ルールかな?)を守って、見放されられないようにしましょうね。

高層天気図
気球に無線機付き測器を上空に飛ばし、上空の気象状態を観測した結果を使用して描き、上空の風に流される様子を捉えることでその地点の風向、風力を観測したものが、高層天気図です。これに対し、地表(海面)付近の気象状況を表したものが地上天気図です。
 高層天気図と地上天気図の大きな違いは、地上天気図ではその地点の気圧を表記し同じ気圧の地点を結んだ等圧線が書かれますが、高層天気図では同じ気圧の高度を記述し、同じ高度を持つ地点を結んだ等高度線が書かれています。  一般的には850hPa・700hPa、500hPa・300hPa、など決まった気圧の天気図が作成されています。

850hPa : 対流層下層を代表する層で、地上の摩擦力などの影響がなくなる高さで、主に前線の解析や、相当温位から暖気移流、寒気移流などが解析されています。この高さの気温が-6℃以下の場合冬に雪が降る目安といわれています。海抜高度では約1300〜1600m付近(気温、湿度、地上気圧、重力加速度等によって変動はありますが)に相当します。

700hPa : この層では、上昇流を解析しています。上昇流が強ければ対流が強いということで、対流雲の発生と悪天候が予想されます。また、気温から露点温度を引いた湿数が3℃以下の地域は雲が発生している可能性が高く、雲の位置がおおよそ解析できます。海抜高度では約2700m〜3100m付近に相当します。

500hPa : 中層を代表する層で、高層気象図の代表格です。主に中層の移流や気圧の谷、峰を解析し、また寒冷渦(寒冷低気圧、切り離し低気圧、)などの存在を解析しています。寒気については、冬にマイナス36℃以下の場合大雪になる可能性が多く、天気予報でよく耳にする「上空5000m付近には寒気が入って」、「この冬一番の寒気」と呼ばれるのは、ほとんどがこのマイナス36℃の等温線が日本列島にかかったときなどに報道されます。海抜高度では約4900〜5700m付近に相当します。

300hPa :  上層を代表する層で、ジェット気流を解析しています。海抜高度では約8500〜10000m付近に相当します。日本の登山をする場合、必要な情報ではないと思います。
ということで、これをもとに週間天気支援図が作られています。専門気象情報「地球気」は、解説がされていますのですごくためになります。

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いい写真撮りますねえ

2015年12月3日(木)
ノースフェース社
テクニカル・ウールパンツ
  
昨年もあっという間に完売になったパンツで、僕も愛用のパンツです。ウールの優れた性能を取り入れたアルパイン用のテクニカルパンツ。ナイロンとウールを合わせることでお互いの弱点をカバーし、強く軽い素材として山岳シーンを支えます。肌面は起毛を施すことでなめらかさを強調。落ち着いたデザインでアプローチから着用できる点も魅力の高い特徴です。今期は女性用も出来上がりました。
23,760円(税込)

2015年11月14日(土)
パタゴニア社
ナイフ・リッジ・ジャケット
      
ナイフ・ブレードがナイフ・リッジになりました。ソフトシェルの透湿性とハードシェルのプロテクションをバランスよく提供し、すべての縫い目はシール処理済み。伸縮性と耐摩耗性を備えた軽量な3層構造のポーラテック・パワー・シールド・プロ素材となり、冬の降雪状況での防水性が向上しました。レイヤリングしやすいソフトでしなやかな肌触りです。素材の伸縮性に加え、脇の下のまちと立体的なカットが動きやすさを促進します。フードはおおよそのヘルメットの上にもフィットします。ナイフ・ブレード・ジャケットは僕の冬の行動着として大活躍してくれています。こちらは、さらにいいですね!
¥56,160(税込)

2015年11月6日(金)
マムート社
アイスフォールU・ジャケット
         
GORE-TEXRStretch 3Layerを使用した日本仕様アルパ・インジャケットです。肩と背中はフランネルバッキングでボディマッピングを採用。耐久性に優れ、フロントには開閉がスムーズな止水ビスロン2wayジッパーを使用しています。パウダースカートが脱着可能がいいですね。フード対応のヘルメットは3方向に調節可能で、腕を上げても裾が上がらないハイ・リーチ構造です。
¥63,720(税込)
マムート社
クァンタム・ストレッチパンツ
              
名称は対ではありませんが、アイスフォールU・ジャケットと同素材を使った、日本仕様のアルパイン・パンツです。
¥48,600(税込)

2015年11月6日(金)
スマートウール社
プロパルション60ジャケット&コルベット120ジャケット
        
ウールを中綿に採用したインサレーションジャケット。ほどよい暖かさが運動中の体温をキープします。とはいうもののどのフィールドでどんな着方がいいですかね?
低山エリアのクライミングやピークハントの行動着。
¥21,380(税込)
        
こちらは、120ジャケットより厚手のウール保温材を中綿に採用したインサレーションジャケット。この厚さなら、シェルジャケットでスキーライフされてるみなさんの中着にいいですね!とっても動きやすい。
¥23,760(税込)
どちらも、日常的着こなしもいいですよ!特にフィールドまでの車での移動アクセスには・・。
スマートウール社
M'sNTSミッド250カラーブロッククルー
        
カラーの切り返しを配したM'sNTSミッド250クルー。厚手のミッドウェイト生地。昨シーズンからスキーの中着として愛用しています。スキージャケットは基本的にインシュレーションなので、この厚さの中着がベストでした。クルーなので首周りは、同じ厚みのネックゲーターを付けています。暖かさもですが、肌に近い首にファスナーが無いのがとってもいいです。
¥12,520(税込)
        
NTSミッド250ネックゲイター/¥3,340(税込)

2015年11月6日(金)
ティートン・ブロス社
パワーウール・ジップアップ
         
生地の内側には15.5ミクロンのメリノウール、外側はポリエステル素材で構成され、ウールと化繊の長所を最大限に活かした素材です。優れた伸縮性を利用しボディーにしっかりとフィットするデザインです。薄手なので、どちらかというと保温を意図とした中間着ではないですね。厳冬・積雪期なら2000m未満のフィールド向きです。
¥14,040(税込)
ティートン・ブロス社
TB・ジャケット&パンツ
         
あらゆる動きにしなやかな着用感はそのままに、フード、ショルダー、ウェスト部分にサープレックスナイロンを表地に使用したポーラテック社、ネオ・シェル を採用。耐久性を飛躍的に向上させました。フードの調節部分に改良を加え、より密閉度を高めて風雪の侵入をシャットアウトします。日本アルプス厳冬・積雪期のシェルジャケットとして十分な働きをしてくれます。
              
ジャケット:¥58320(税込)/パンツ:¥54000(税込)
ティートン・ブロス社
Tsurugi・ジャケット
         
軽量化と合理化を両立した2つのフロントジッパーは、TB Jacket のベンチレーションの角度を採用しています。人間の骨格上、開閉が最も容易である場所、且つ動脈が体表近くにある腋下で効率的に冷却を図る為に最適な位置にベンチレーションを設置しました。僕の愛用のジャケットです。一番はハーネスを装着してもまったく干渉しないのがいいです!ハード・シェルとソフトシェルの中間的カテゴリーですね。シェル素材の生地がTBジャケットより薄いので、厳冬・積雪期の長期登山には向かないでしょうね。
¥46,440(税込)

2015年11月5日(木)
アイゼン
ライナップ揃いました
  

2015年10月23日(金)
スカルパ社
モンブラン・プロ
       
ウィンターブーツの定番モデル・モンブランGTXに、レベルシリーズで培った最新デザインを採用した進化モデル。アッパーとストレッチゲイターが一体となったソックフィット構造、S-TEC(ショーラーR)製のタング、柔軟な足首デザイン等により、軽さ、フィット感、フレキシビリティを向上。一般縦走からウィンタークライミングまで幅広い用途に対応します。レベルシリーズは僕もテストさせていただいているのですが、フィット感・フットワークともにとてもいいのですが、足入れがしにくいというやや欠点?と、ラスト(木型)が細目ですが、こちらは日本特別仕様モデルとして、モンブランと同じワイドラストを採用し、足入れ感も、フィッティング快適性に優れます。
¥62,640(税込)

2015年10月23日(金)
スポルティバ社
ネパール・エキストリーム
       
ネパールシリーズのなかで最も保温性と堅牢性に優れるモデル。高品質な3mm 厚防水レザーをアッパーに採用し、内側には断熱性能に定評のある素材プリマロフト・シナジーを3層で使用し、過酷な登山に対応する保護性を持っています。日本アルプスの厳冬・積雪期登山で、保温性を求める登山者のみなさんにおすすめの1足です。こちらは受注生産限定モデルですので、早めのご予約をおすすめします。
¥76,680(税込)
スポルティバ社
ネパール・エボ・GTX
       
雪山登山で絶大な人気を誇る定番モデル。高品質な3mm 厚レザーをアッパーに使用し、ゴアテックス・インシュレーテッドコンフォート仕様で防水性と保温性も十分に確保。足幅にゆとりのあるラストですがくるぶし周りはしっかりホールドし、かかとが浮きにくい構造。3Dフレックスシステムとあいまって、歩行時の安定性と不整地でのコントロール性に優れています。 2〜3泊の日本アルプスの厳冬・積雪期登山から残雪期の4〜5泊登山まで快適に使える1足です。
¥73,980(税込)

2015年10月23日(金)
ピーク・パフォーマンス社
ヘリ・アルパイン・ジャケット
       
ゴアテックス・3レイヤーの裏地がプロシェルから、柔らかさと強さのバランスがとれた丸編みニット「 C-Knit」に生まれ変わりました。着心地、耐久性、使い心地のすべてを兼ねそろえたシェル・ジャケットです。こちらは表面のナイロンも70デニールとバックカントリー・スキー向けに厚手を使用しています。またパウダースカートも標準装備しています。
¥92,880(税込)
ピーク・パフォーマンス社
BL・4S・ジャケット
       
こちらはゴアテックス・3レイヤーの裏地がプロシェルを使い、軽量化と動きやすさをもったシェル・ジャケットです。こちらは登山・アルパインクライミング向きにハーネスを装着しても干渉をしないようにパウダースカートは付けていません。
¥89,640(税込)

2015年10月22日(木)
ピーク・パフォーマンス社
BL.ツーリング・ソフトシェルパンツ
            
撥水性に優れたSchoeller ecorepel素材に、表面ひざ部分までと、後面ヒップ部分にウィンド・ストッパーをラミネートしたソフトシェルパンツです。素材機能上は、登山、クライミングに適していますが、裾幅がやや広い目なので、どちらかというと、スキーバックカントリ向きですね。
¥49,680(税込)
登山・クライミング向きには
           
こちらのソフトシェルパンツがおすすめです!ウィンドストッパーバリアーが使われていない分ストレッチ性が高く、裾幅も細いのでいいですね!
¥48,600(税込)

2015年10月15日(金)
パタゴニア社
R2・ジャケット
      
これも長年の定番ですね。軽量で吸湿発散性と伸縮性を備えコンパクトに収納できるソフトなハイロフトのポーラテック・サーマル・プロ・リサイクル・ポリエステル素材を使用し、腕の下側と袖口と両脇に施したグリッド構造のR1ポーラテック・パワー・グリッドのパネルは抜群のフィット感で動きやすく、快適ゾーンを拡大します。
とはいうものの、日本アルプスの厳冬・積雪期登山や、積雪期のバックカントリーには、行動着としても、停滞防寒着としても動きを含めて重いし・・。でも人気ですね。という僕も、動きやすいカジュアルとして愛用してます。山までのアプローチはこのジャケットばっかり!
¥22,680(税込)

2015年10月15日(金)
ベースレイヤー・中間着の仲間たち
    
ベースレイヤーの基本的意味は、肌に直接着ることが出きる!です。下着はその機能の一部ですから、ベースレイヤーには違いないのですが、ベースレイヤー=下着ではありません!。メリノウール素材、ポーラテック・パワー・ドライ素材を使った、薄手から中厚の仲間たちが入荷してきました。厳冬、積雪シーズンの、登山、スキー、バックカントリーの行動中着としてはもちろんのこと、これから初冬までの2000m未満の低山の行動着として、しっかり働いてくれることでしょう。メリノウール素材は、スマートウール社、アイスブレーカー社、パタゴニア社ともに、輸入が少なめです。早めのご購入をおすすめします。
パタゴニア社
メンズ&レディース・メリノ・ミッドウェイト・ジップネック
      
      
多用途に使えるメリノ・ミッドウェイトはとてもやわらかなジャージーニットで、幅広いコンディションにおいてさまざまなアクティビティに対応します。メリノウールは伸縮性と通気性、天然の防臭作用を備え、体温を調整します。ちぢみにくく非常にやわらかな肌触りです。今季からキャプリーン・ポリエステル(100%リサイクル)を20%混紡しているので耐久性と速乾性、吸湿発散性がやや向上しました。
¥14,040(税込)
パタゴニア社
メンズ&レディース・キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック
      
      
内側にマイクログリッド・フリースを施したキャプリーン・サーマルウェイトは、優れた保温性と通気性を提供します。伸縮性を備えたソフトなポーラテック・パワー・グリッド素材はコンパクトに収納でき、滑らかな表面によりレイヤリングがスムーズで、内側の温かい起毛フリース面は水分をすばやく外側へ発散し快適な肌触りです。
¥12,420(税込)
パタゴニア社
メンズ&レディース・R1プルオーバー
      
もう、飽きがくるくらいの定番です。テクニカルなフィットで、下にレイヤリングをする余裕を持たせ、単独でも薄手の中間着としても着用できます。シンプルな袖口は手首に快適にフィットし、かさばりを抑える細めのフロントジッパーは、ぴったりと閉じる縁取り付きのジッパーガレージを備えあごへのあたりがソフトです。完成度が高いから定番なんですね。
¥16,200(税込)

2015年10月12日(月)
冬の始まり
     
着雪しましたね。剣沢小屋も今日で小屋閉め。来年の5月中旬までご機嫌よう!
日本アルプスの山々は、積雪になるまで、ちょっとの間オフですね。

2015年10月8日(木)
初冠雪
    
日中の最高気温も0℃〜1℃と、秋の空気から冬の空気へと変わりつつあります。天狗平でもほんの少し雪化粧のようです。

2015年10月2日(金)
ノースフェース社
ロングスリーブ ウールシャツ

クラシカルを久しぶりに入れてみました。ウールをベースにナイロンで強度を向上させたシャツです。冬にも活躍できる厚手の生地で、シャツジャケット風に着ることもできます。ウール本来の調湿調温機能が、寒い時期を中心に幅広い環境で快適さをもたらします。
¥15,120(税込)

2015年10月2日(金)
ノースフェース社
バーブサーマルパンツ
  
高いストレッチ性と、防風性に優れる定番のバーブパンツシリーズに高い保温性をプラス。表の生地感はそのままに裏起毛を施しています。腰周りと太もものゆとりのあるシルエットから、裾にかけて細くしスッキリと、もたつきをなくしたパターンを採用しています。2000m未満の低山の厳冬・積雪期にもってこいの行動用パンツです。
¥18,360(税込)

2015年10月2日(金)
ノースフェース社
ウール・パンツ
  
ボリュームのあるウール生地を使用した暖かいパンツです。フロントポケットと、ヒップのボタンポケットは日常生活での使いやすさを設計しています。昭和の登山スラックスの復刻スタイルですが、これは登山用というより日常的に、旅をしたり、スキーのアクセスにはいたりがお洒落だと思います。シルエットは裾も細く、とってもシンプルにスマートに作られています。
¥19,440(税込)

2015年6月26日(木)
サロモン社
MTN LAB
   
    
いい感じの山岳ツアーブーツ入荷のご案内です。スキーブーツメーカーも多様化を目指してどんどん進化させています。26.5型で795gととっても軽量なウエイトです。フィット感も可動域も支持力も、総合点ではこのブーツが1歩上回ってると思います。ラストは平均的だと思いますが、ご自身が幅広と思われてるみなさんには合わないかもしれません。数量限定モデルですので、関心を持たれたみなさんは早期予約をおすすめします。

マーカー社
ピン・ツアー
   
    
とうとうアルぺンバインディングメーカーからテック式の登場です。従事人口に対して過当競争?のような気もしますが・・、いいものが出来上がってくるなら!です。さほどの感動はなかったのですが、トウピースにガイドが付いているので、ピンがはめやすくなりました。ヒールピースが現行の他社モデルは、2ピンで前圧していましたが、アルペンバインディング同様のステップイン式で前圧しています。利点は一次元支持力から3次元支持力が得られます。ブーツの踵を軸にスキーのテールを外側(横)に押し出す運動は、非圧雪の環境でスキーを動かすのに必要な動作ですね。何となくしっかり支えられて動いているような気がします。圧雪バーンでは顕著に感じました。

テック・バインディング
              
ディアミール社のバイテック、実践しています。操作性、パウダーの中での滑走性、思いっきり転倒してみての開放性ともに問題なしです。雪が深く、それなりのラッセルでしたが、軽量というのは機動力の武器ですね!今シーズン2016モデルは、ウォークポジション時の横方向へのフリクションを増やし、リリース機能を阻害することなく安定感が向上します。ステップインポジション時のスプリングプレッシャーを排除。従来スキーモードでしか解放されなかったスプリングプレッシャーが、ステップインポジション時にも緩むことにより、スプリングのテンションフォースを長期間に渡り保つことが可能になります。また、トウにガイドが付き、ステップもしやすくなりました。僕がテック式を付けているスキーは、ファットなモデルではなく、ストックリー社・ストームライダー88です。長期に山岳スキーに出るシーズンは主に残雪期になってからなので、太いスキーは不要なんです。太ければ重さも増します。
唯一、欠点を探り出すと・・
    
構造上、トウピース部分がブーツとの間に5mmくらいの隙間ができてしまいます。これは、ディアミール社だけでなく、テック式ビンディングすべてに該当です。パウダーの中はスキーと雪との雪圧、外力が大きくないので、快適ですが、圧雪、バーンでは、スキーがやや暴れます。僕の分析では、この空間すべてが、スキーにたわみができる運動伝達になりにくいのでしょうね。まあ、暴れないように滑ればいいことですけどね。
ブーツがバインディング上で、隙間なくしっかり上から押さえつけれるテック式じゃないマーカーツアー12ツアーバインディングを付けている、同じストックリー社のストームライダー100では、まったく暴れずしっかり支持してくれます。滑り感覚重視をされているみなさんには、テック式はやっぱり・・・でしょうね。

Zero rh+社
ゴーグル?付ヘルメット
     
ゲレンデのスキーライフは、ゴーグルが一体になっているスキーヘルメットを使い続けてみました。少しづつですが、いろんなメーカーから商品化され始めています。一体感はとてもシンプルでいいですね。僕は眼鏡が常用なのですが、このヘルメットの一体式はいい感じです。ヘルメット自体のフィッティングも、従来モデルを使っていますがとてもいいです。このアイテムは革張りになっていてシックで落ち着き感たっぷり!「大人のヘルメット」って感じです。ヘルメットとゴーグルの間にほんの小さな隙間ができます(どこのどのモデルも物理的にしかたがないこと)。使ってみた結果は、
テスト1.時間積雪2〜3cmクラスで、滑走時間約6時間でしたが、特に何の問題もなく快適に使えました。
テスト2.とうとう、時間積雪7cmクラスの降雪日デビューしてみると、滑走時間3時間ぐらいで、ゴーグルの中のちょうど、顔との接点(下の部分)にほんの少々の雪がたまりました。たぶん横の部分にもほんの少しの隙間ができるので、そこから侵入したのかもしれませんが、不快になるようなものではありません。僕みたいに眼鏡をはめている者にとっては、ほんのちょっとの隙間が眼鏡の曇り止め?になって、快適です!
これ以上の降雪時には、初めから使いませんでした。たぶん1時間持たない気がして。ただ、時間積雪10cmクラスってそうめったに出くわしませんね。

顧客さんから
大雪の中、山岳スキーのウォーミングアップに水後山へ行かれたようです。
    
選んでいただいたマテリアルです。アルマダ社・クホ+ディアミール社・ヴァイペック12、ブーツはスカルパ社・F1エヴォ。
    
「雪質が良かったのもあるのでしょうが道具の素晴らしさに感動しました!特にクホの使いやすさは素晴らしいです。細かいブッシュのラインでも迷わず狙っていけました。F1evoはゲレンデで待ちとかあるとさすがに足先が冷たくなりますね〜Vipec12も少し慣れれば問題なかったです」。と報告をいただきました。

シナノ社
Fast−BC

スキーポールメーカーの日本製老舗メーカー、シナノ社のバックカントリーポールです。山岳スキーにも十分に使えるスペックです。グリップ感、バランスがとても馴染みます。
¥15000(税込)

こちらは、ゲレンデスキー70%、時々バックカントリーというみなさんが1本のポールでこなしたい派向きです。とってもストックワークのしやすいバランスで作られています。バックカントリー時には、リングはスクリュー式でパウダーリングに交換できます。パウダーリングは標準装備で用意されていませんので、ご購入のみなさんには、サービスで付けさせていただきます。
¥18000(税込)

ヘストラ
ヘリ・スキー・3フィンガー
        
抜群の保温性を備えたバックカントリー向きグローブです。インナーが5本に分かれており、握りの感覚を損ないません。 耐久性に非常に優れたARMY LEATHERを採用。長めのカフで雪の侵入を防ぎます。
¥17280(税込)
    
商品名:ハンド・カフです。グローブを手から外したとき、下に落ちたり、飛んでいかないように手首にクリップしておくアクセサリーです。昔は細引き(紐)で工夫していたんですが、スマートでいいですね。
¥1620(税込)実際のカラーはブラックです。
ヘストラのホームページ・カタログ上での写真は間違って掲載されています。

オスプレー社
バリアント 52
       
クライミングパックのカテゴリーで設計されています。基本的に背負ったときのバランスはとってもよく、以前と変わりありませんが、背面長のサイズがS、M、Lと3サイズに細分されたことで、女性のみなさんにもいいフィッティング背負えるようにました。バックカントリーにも、とってもバランスよく背負えます。
¥21600(税込)

スカルパ社
レベルウルトラGTX
              
上記のレベルと同じラスト(木型)を使った厳冬、積雪期用ブーツです。
これ、結論的に、短期クライミング、登山用です。山小屋利用ならともかく、テントや雪洞を使った一般的、冬山、雪山登山には向きません。軽さ、フィット感は申し分ないのですが、いかにせん、足入れがしにくい!まあ、慣れるとは思いますが・・
ファントムや、モンブランGTXを使われてるみなさんへ、環境、行為によっての使い分けアイテムですね。使い分け、洒落てますよね。
¥69120(税込)

パタゴニア社
パウスレイヤー・ジャケット&ビブ
    
あらゆるコンディションでの滑降に必要な完全悪天候対応型の機能を提供する、バックカントリー向きジャケットです。最高の防水性/透湿性/防風性プロテクションを誇る非常に軽量で丈夫な3層構造のゴアテックスRプロ・ファブリクスはDWR(耐久性撥水)加工により湿ったコンディションで濡れを防ぎます。深いパウダーの滑走時でも、すっきりとしたかさばらないパウダースカートが確実に雪の侵入を防ぎます。
¥81000(税込)
    
パウスレイヤー・ジャケットを支えるパンツです。動きやすさを重視しあらゆるコンディションで妥協のない完全悪天候対応型の機能を提供するパウスレイヤー・ビブを是非コーディネイトしてください。動きやすいまち付きの股と立体形状の膝を備え、頑丈なゲイターとエッジガードが雪の侵入を遮断します。裾幅も太めなので、、スキーブーツ、ツアーブーツ、ボードブーツに対応します。
¥75600(税込)
パタゴニア社
パウスレイヤー・ジャケット・レディース&ビブ・レディース
    
    
パウスレイヤー・ジャケット・ビブの女性バージョンです。
女性のライダーはほんとに少ないですね。フィールドで行きあう女性ライダーは業界関係者(ガイド・スキーインストラクターを含めた)が多いですね。このジャケット、パンツ、バックカントリーだけじゃなくて、ゲレンデスキーのときも併用して着てもらいたいですね。ゲレンデスキー率70%、バックカントリー比率30%付近、それ未満のみなさんが使い分けをしないで1着で行為なら、このアイテムがおすすめですね。

2014年11月2日(日)
ノースフェース社
アッセント・グローブ&アイシクル・グローブ
      
フリース素材、皮革、ネオプレンといった素材を適材適所で使い分け、フィット感や操作性を向上させ、適度な保温力を持たせています。厳冬期に、これくらいの手袋で、ロープを結んだり、アイゼンを付けたり、シールを付けたりといった作業がふつうにできるようにしておくと、手が冷たくなるのを防げますね。作業がしにくいから、「薄手」の手袋で行っている間に手が冷やされるってのが一般的なような気がします。僕も最も頻繁に使っている逸品です。これくらいの手袋に、オーバーグローブとウールの厚手の手袋を携帯していれば、鬼に金棒じゃないでしょうか・・。
¥12420(税込)
      
こちらはフリース素材を使わずに、革、ネオプレンといった素材を適材適所で使い分け、フィット感や操作性を向上させ、最低限?の保温力を持たせています。 僕、これも季節、条件、行為によって、アッセント・グローブと使い分けています。
¥10260(税込)

2014年11月1日(土)
スカルパ社
ファントム6000
             
入荷してきて、その日に2人のお客さんにお買い上げいただきました。ダブルブーツならではの保温性と、フレキシブルな歩行性能を兼ね備え、極寒冷地でのテクニカルな登山に対応します。正直この靴、日本アルプスの厳冬・積雪期に5泊以上の長期?山行しない限り必要ないですよね!といっては・・、保温性を強く求められると「これいいですねえ!」と使っている僕たちの体感を宣伝しちゃいます。相変わらずスポルティバ社の冬靴の入荷は遅いです。来週あたりでしょうか・・?
¥78840(税込)

ファイントラック社
エバーブレスRシビロ・ビブ
                
今日は、Made in Japanの入荷です。ファイントラック社さんはハードシェルのカテゴリーでアピールされていますね。冬の悪天は基本的に雪ですから、その中で、日帰りや1泊山小屋山行行程の範囲なら十分ハードシェルです。不安ならレインパンツを携帯すればOK!ですね。それくらいパンツそのものに、それなりの防風雪機能を備えています。こちらのパンツは裾部分にファスナーが付いていて、裾幅調整ができるので、バックカントリーも問題なく使えます。おすすめの1本です。
¥42980(税込)

中間着パンツ
ファイントラック社
ドラウトクローパンツ
               
ハードシェルパンツの中身はこれ系ですね。身体を温めるミッドレイヤー本来の機能に加え、汗を素早く吸い上げ蒸散させ、スムーズな汗処理を実現しています。中間着の基本は汗処理も素材として大切なことですが、何よりも、動きやすいこと!外シェルと干渉しにくい素材、シルエットにすること!だと思います。このパンツどちらもクリアーですね。
¥13824(税込)

ホグロフス社
VOJDジャケット&パンツ
   
バックカントリースキーに素晴らしいジャケットとパンツです。強い風雪に向かって、滑走スピードが重なっても、バッチリガードできる生地を使っています。もちろん防水・透湿バリアーは最新ゴアテックス・プロシェルを使っています。深い雪と戦ってもいいようジャケットの袖裾にもストレッチスカートを付けていますし、ジャケットとパンツがジョイントできるファスナーが付いています。通常時はジャケットのパウダースカートとして、ハード時はパウダースカートを外し、パンツとジョイントします。そのことで、ワンピース型になり、厳しい寒気や雪の身体への流入を防ぎます。
ジャケット:¥95580(税込)パンツ:¥73440(税込)
ジャケットのSUNカラーはすでに完売となりました。

ビーコン
トラッカー3
          
昨シーズンテスト使用してみたところ、扱いやすかったので、アイテム増やしてみました。軽量でコンパクトがいいですね。170g
定番は、マムート社、ピープス社です。

ホグロフス社
COULOIR W ジャケット
          
Wということは、4代続いている名ジャケットということですね。耐久性と暖かさを維持するためにゴアテックスバリアーの裏地にデュラサーモを使っています。保温素材が中綿ではないのでバックカントリーにもいいですね。ゲレンデスキー70%、時々バックカントリーのみなさんが1着のウェアーでするのに最適アイテムです。
¥76680(税込)
コーディネイトのパンツは
ホグロフス社
COULOIR W パンツ
             
同素材を使ったパンツです。スキー・バックカントリー向きです。
¥68040(税込)

こちらは、昨年モデルもセールしています。基本的に大きな変更点はありません。

プルオーバー
ホグロフス社
ロック・ライト・プル
          
ゴアテックス・プロシェルを使ったハードシェルです。一般的にはジャケットですが、こちらはプルオーバーです。僕みたいに脱着を頻繁にしない行動着としてとらえるなら余分なファスナーはなくてもいいですね。
¥56160(税込))
コーディネイトのパンツは
ホグロフス社

ロックU・パンツ
             
ジャケットと同様に、最新のプロシェルを使ったパンツです。多品種のハードシェルパンツの中で、裾幅も広くなく、冬・雪山登山向きに作られています。
¥66960(税込)
    
裾幅24cm付近。これなら邪魔になりませんね!
今季モデルは予約で完売してしまいました。
昨年のモデルロックパンツをセールしています。今季モデルはパウダーゲーターが付いていますがそれ以外の設計は同様です。

HOT CHILLYS(ホットチリ)
メリノウールストレッチ・クルーネック&メリノウールストレッチ・ジップアップ
 
   
天然メリノウールと自社開発の特殊繊維(MTF:MoistureTransferFabric)とスパンダックス素材を組み合わせた高性能ベースレイヤーです。これらの繊維を組み合わせることと、特徴を活かした適所に繊維を使い分けるデザインによって、汗を素早く放出し、優れた保温性を保ちます。一番汗ばむ背中のセンター部分は汗処理の優れたポリエステルを使っているので、汗が溜まらず、広く拡散します。拡散されることで速乾効果が上がります。またフィット感のあるデザインとウールの肌触りによって「第二の肌」となり、動きを妨げません。コストパフォーマンスの高い「おすすめ!」の逸品です。ジップアップがおすすめです。バックカントラーのソフトシェル、ハードシェルの中着に最適です。
ジップアップ/¥9280(税込)

スカルパ社
フリーダムSLレディ&フリーダムSL
             
昨年発売になったアイテムです。僕がテスト使用させてもらって、とても良かったので、今シーズンから女性モデルも採用しました。オーバーラップタイプのロアシェルを新設計し2ピース構造とすることで高いフィット感を達成しました。ラストを2度外傾させることでノーマル状態でもフラットに踏めるアライメントを採用。ブーツ底部にカーボンを一体成形したカーボンコアテクノロジーにより、ダイレクトなパワー伝達性能を実現しました。
             
¥91800(税込)

ご予約お待ちしています。早期ご予約のみなさんには10%OFF、スタンプカードのポイントも付けさせていただきます。
スカルパ社ツアーブーツ
フリーダムSLテスト使用レポート2013年編
    
    
一昨春からテストさせてもらっています。登山靴からツアーブーツまでスカルパ社に染まっていく雰囲気です。
ロアーシェル・アッパーシェルのオーバーラップ式の2ピースシェル構造は、剛性はしっかりしていますね。剛性は捻じれの強度で、現在のファットなスキーのターンを支えるには大切な支持力でしょう。ロアーシェル・アッパーシェルを連結しているヒンジのカント、アライメントも2度クラスの調整範囲があることで、平均的にスキーに対してフラットに立ちやすくなり、スムーズな操作に入りやすくなりました。ビブラムソールを使った靴底は雪も付きにくく、歩行モードでの可動域も広くツアーブーツとしてのバランスはとれていました。インナーは、軽量化が計れることと、フィッティング効果が上がることで、流行のサーモフィットです。初見での足入れ感は個人差が出やすいでしょうが、使用した僕の感想は、フィット感があって安心できるブーツに感じました。
テストブーツの表示は25.0で、ソール長は287mmとなっています。スキーブーツもツアーブーツも、登山靴と違って、25.0〜25.5cmで1サイズ、26.0〜26.5cmで1サイズというように00cmサイズと0.5cmサイズは共通型です。共通型をどのようなバランスでとっているのかはメーカー次第ですが、僕の足入れ感で、他社との比較から、スカルパ社は共通サイズバランスを0.5cm〜00cmを1サイズとしているのでしょうね。すなわちこの25.0は、24.5cm〜25.0cmを1サイズにしている表示だと感じました。一般的には25.0〜25.5cmを25.0表示していることが多く、ソール長の平均は、290mm〜295mmです。
ブースター・ストラップ
     
これ、知らないみなさんが多いでしょうね。現代のスキーブーツの上部バックルの上にに付いているパワーベルト?の機能的オプションパーツです。最近の標準装備されているスキーブーツのベルトは、支持力アップの意図もあって幅も広くなってそれなりのフィットと支持力をもっています。ベルト自体はストレッチ性がないので固定機能はあっても可動機能が弱いといえます。ところが、このストラップ、しっかりしたフィット・支持機能を持ちながら、ストレッチ性を持っているので可動機能がとても優れています。一般的に、上級・エキスパート、レーサースキーヤーにのみ紹介されているマニアックなオプションになっちゃっていますが、レベルアップを計っているすべてのスキーヤーにおすすめのオプションです。ブーツをしなやか、滑らかに押すことができるので、丸〜いターン弧を描きやすくなり、ターン弧によるスピードコントロールがとてもしやすくなります。僕の相方、SAJ2級の中級?スキーヤー、「これ全然違う〜!めっちゃ押しやすくなった〜」とわかったようなことを言っています。でも、感じ取れることが楽しい遊びですもんね。
    
僕は、ツアーブーツにも付けています。ご自分ではちょっと取り付けにくいので、お店で取り付けます。
税込¥6260です。

ピーク・パフォーマンス社
BL ツーリング・ソフトシェル・パンツ
         
登山・アルパインクライミング向きのパンツです。schoellerR // 63% ナイロンを表面素材に、27% メリノウールをライナーに、10% ポリウレタンをストレッチ機能に使って作られた、とても動き易いソフトシェルパンツです。日本アルプスの冬山を短期登山(2泊3日クラス)にはもってこいですね。2000m付近までのアプローチはこのパンツ1枚、そこから先はウールの下着を履いてサミット。これ最高です。このパンツで短期なら風雪に備えてレインパンツの携帯でいいでしょうね。
ウエスト75cm未満、身長170cm付近、体重60kg付近の身体で、XSサイズがベストフィッティングです。
¥48600(税込)

ティートン・ブロス社
ココーン・フーディ
     
ポーラテック社のノウハウ、ALPHA、POWER STRETCH 、 POWER SHIELDを部分、部分に使い、保温性を確保しながら、モーションの大きな上腕部から袖にかけてはストレッチ性に優れナイロンを配合する事により耐久性もアップし、動き易さと快適性の双方を実現しました。高めに設定されたフードの襟は寒気の流入を完璧にシャットアウトします。行動着としての使用なら、降雪は無い、気温が低く、風もそれなり(風速5〜10m範囲)には抜群でしょうね。おおよそ2000m付近の冬山が適正環境です。着てみると、日常生活からフィールドへのアクセスにもいいですね。中に薄着で十分な保温が得られます。
¥32400(税込)

ティートン・ブロス社
グローリー・ジャケット&パンツ
     
     
こちらは女性専用モデルです。ポーラテック社のとても優れた中綿「Alpha」を
使用する事により、高密度ナイロン表面の結露と汗抜けが快適になりました。
ライニングにはメッシュの使用が可能となり、行動中の保温と汗抜け、速乾性を十二分に満たしています。雪山での充実したアクティビティを終えて暖かいロッジに入っても、みなさんの身体の濡れによる不快感は解消されることでしょう。とはいっても、行動時間の長い、バックカントリー、山岳スキーにはおすすめではありません。こちらはゲレンデスキー中心、時々ほんのちょっとバックカントリー、サイドカントリーを1着のウェアーでこなすのに最高のアイテムです。行動時間の長い、バックカントリー、山岳スキーのみなさんは、同社のTBジャケットパンツが入荷していますので、こちらがおすすめです。
ジャケット/¥58320(税込)
パンツ/¥54000(税込)

限定生産品のため早めのご予約をおすすめします。なお、こちらの商品はジャケット、パンツのセット販売に限らせていただきます。早期ご予約のみなさんには10%OFF、スタンプカードのポイントも付けさせていただきます。

ティートン・ブロス社
ワピティ・フーディ
     
登山・バックカントリーの環境と行為には、ちょっと適さないかも?系のジャケットです。僕の選択意図はスキージャケットとしての活用おすすめ!です。
ポーラテック社の通気性と防風性に優れたパワーシールド素材を使い、更に表面にハードフェイス加工と呼ばれるシリコンコーティングの一種の加工が施され、優れた撥水性と耐久性まで兼ね備えています。ライニングにはメッシュを使用しているので今までのインサレーションジャケットとは比較にならない通気性を持ちながらドライで快適さを実現しています。身幅や袖幅は細めに設定されていますが、フィールドにおいて多くの時間をかけて造り上げたカッティングは、活動時にその動きを妨げる事はないと感じました。デザイン的にもスキー場へのアクセスに着用していただいてもお洒落だと思います。
¥41040(税込)

限定生産品につきお早めにご予約お待ちしています。早期ご予約のみなさんには10%OFF、スタンプカードのポイントも付けさせていただきます。

使い続けています。
ティートン・ブロス/Tsurugl・ジャケット

    
7月、8月はタンスに眠っていましたが、秋らしくなってからは、常用しています。蒸れにくいし、ガス、小雨にも強いし、もちろんこの季節の風にも!今季も継続して発売されます。限定生産ですので、ご予約お待ちしています。
    
¥43,000(税込)

ティートン・ブロス社
Dura・Pant
     
マルチピッチのクラシッククライミングにもってこいのパンツが出来上がりました。擦れにも強いナイロン素材を立体裁断し、裏地にはポリプロピレンを織り込んで、吸湿性と肌触り感を良くしています。ボルダ―にもいいですね。ストレッチ性素材は織り込んでいませんが、その分素材的に軽く、とても脚動きがいいパンツです。僕は日常的にも履いていますが、いいですね〜!
¥15120(税込)

ホグロフス社
スカーン・ウィンターパンツ
               
動き易さを重視し、シンプル、スマートなパンツです。撥水、耐風性の高い素材を使って立体裁断しています。晩秋から初冬の2000m付近の山ならこのまま履いていただき、厳冬、積雪期の短期登山には、ウールのアンダーウェアーとのレイヤードで快適に動けます。
¥27000(税込)

ノースフェース社
テクニカル・ウール パンツ
                
こんなパンツを待っていたのですがやっと商品化され入荷しました。表面はナイロン、裏地にウール素材を使って混紡されています。動き易さののために立体裁断され、風雪時にはシェルパンツを重ねても、「もさもさ」しないよう、余分な裁断はされていません。とってもスマートで機能的な雪山登山パンツです。
¥23760(税込)
           
定番になりつつある、アルパインパンツです。こちらの素材は、ポリエステルをベースに縦横の両方向にもストレッチし、フィルムを挟んで防風性、撥水性に優れているアルパインクライミングに適したソフトシェルパンツです。裾はアイゼンガードとゲイター付き。サイドファスナーを開放することで換気することができます。
¥27000(税込)

アトミック社/ウェイメーカー・ツアー100&100W
       
スキーブーツメーカーの中ではカフの可動域が前後35度と最も広いブーツです。シェル素材も軽量・強度を両立したペバックスを採用しています。レディースモデルのみインナーはフルカスタムサーモフィットです。

テートン・ブロス
ワンピース・スーツ
    
テートンのノリさんがサンプル持って現れました。紹介したいマニアック?なアイテムがそれなりにあるんですが、商品化するかどうか?というのも含まれていて・・・
このワンピース試作品なんですが、僕は何の改良もいらないくらい問題なくフィッティングしてましたが、さらに着やすく、動き易くするようにファスナバランスを改良して商品化します。中着のワンピース・スーツです。この上にハード・シェルをレイヤードして行動スタイルです。モンベル社からもストレッチクリマプラス200アクションワンピース が発売されていますがちょっと日本の冬山には厚手すぎるかな?と。シンプルで動き易さは一押しです。11月頃には商品化されます。

全層
  
  
破断面は幅30m位、深さ1m位です。ご覧のようにブッシュが滑り台になって落ちた全層雪崩です。斜度的には25度位の中・急斜面ですので、一般的に雪崩が落ちやすい傾斜ではないですね。先月は、破断面と思われるあたりに、小さいながらクラックが入っていました。そこに入った雨の水分も滑り台をアシストしたんでしょうか・・?今年の積雪は急斜面形状じゃない斜面でも、クラックと降雨のタイミング、量も観察しながらバックカントリーしないといけませんね。

X-SOCKS
           
       
今シーズンまでゴールド・ウィンさんが輸入販売元でした。契約が切れたから更新しなかったのか、商売にならなかった?から契約を打ち切ったのか・・・、いづれにしても以前、シークラフトさんが輸入販売元だった頃は¥2700だったのが、¥4300と値上がり度を超えてますね。ところが来期からはシダス・ジャパンが輸入販売元になるのですが、価格帯は相変わらずです。でも、来期は店頭でも視点を変えて販売しようと思っています。個人的にはこのソックスだけを使っていて、延べで約100日使ってもコケません!¥4300÷100日=¥43/日。うん、この単価ならいいか!という視点です。ただし、僕が使っているこのソックスと品質を変えずに作り上げてのことですけどね。ということで、100日保障を付けることを条件にしました。

BMZインソール
   
昨シーズンから使っているBMZのスキーカスタム・インソール。既製品インソールで初めて効果を感じたインソールです。2014年からの新しいアイテム、カルパワースキー+カーボン3が入荷してきました。立法骨を中心に足全体をドーム型に支えることで足の骨格バランスを最適化し、運動中の安定感と運動性を導こうという理論をベースに製作されているインソールです。この新しいタイプのインソールは、立法骨に加え、踵骨との関節部分(踵骨の前方部分)を支えることによって運動中に足から発生した小さな力を、脚を通じて全身に伝わる段階で大きな力へと変換させようというむずかしそうな?理論で作られたインソールのようです。実際に使ってみると、従来のインソールより、履いたときもナチュラルで、骨盤の運動ポジションが継続的に維持できるような感じで、切り替えからターンに入る動作、特にスキーを外側に押し出す運動がスムーズになったような気がします。写真にあるように、立法骨と、踵骨の前部あたりの部分にふくらみを持たせている構造が、バランスよく足を支え、運動伝達をスムースにしているのでしょう。同じブーツで従来のBMZと、このインソールを入れ替えて滑ってみると違いを感じ取れました。これ「超おすすめです!」ツアーブーツもこれに変えた〜い!

ショベル
ライフリンク社/ガイドショベル:¥6720(税込)
         
雪山3点道具のひとつにあげられている備品です。この3点道具は主に雪崩に遭った時のレスキュー備品としてあげられていますね。まあそれも用途のひとつですが、雪山登山では、生活装備として頻繁に使いますね。テントサイトの整地、防風壁ブロックの構築、積雪の除雪、雪洞の構築、深いラッセル時のアシスト等々。やはりD型グリップ、大型アルミブレードのショベルが心強いですね。

               ソフトシェル?グローブ
スマートウール社/パトロールグローブ:¥11550(税込)
                &オルトボックス/ツアーグラブ: ¥11000(税込) 

両方ともメリノウールをライナーに使ったグローブです。手を入れる時のスムースさはメリノウールならではのスムースさです。湿気ったときには特に成果だ感じます。アルパインクライムング、バックカントリーのアプローチや実践、2000m未満の冬山登山のグローブとしてとてもいいです。
オルトボックス社/フリーライドグローブ: ¥15500(税込)
            
こちらは、インシュレーションですが、化学繊維の保温材を使わず、メイン保温材は羊毛とライナーにはメリノウールを使っています。そのため何よりも動きが滑らか、軽やかです。冬山登山、バックカントリーの実践におすすめの逸品です。

パタゴニア社/キャプリーン4・エクスペディションウェイト・ワンピース・スーツ: ¥20940(税込)
        
懐かしいスタイルが再登場してきましたね。1979年アラスカ・マッキンレー南壁登攀に行ったとき、アプローチですれ違う欧州のクライマーのこのスタイルに衝動を覚えました。何しろ34年前ですからね。その後、国内でも、モンベル社がゼロポイントブランドで長い間、製作販売していました。いったんベースレイヤーを着たら行動が終わるまで脱がないアルパインクライマー、アルピニスト、スキーヤーにはスマート、シンプルでいいですね。ワンピースのスタイルは縫い目を削減し、トップとボトムの間から冷気が侵入する心配もいりません。パタゴニアの化繊のベースレイヤー製品の中で最も保温性と通気性に優れたキャプリーン4・エクスペディションウェイトは、伸縮性を備えやわらかく、滑らかなジャージー表面によりレイヤリングがスムーズで、内側の温かい起毛フリース面は水分をすばやく外側へ発散し快適な肌触りを提供します。

パタゴニア社/メンズ&レディース・アズ・フーディ:¥21940(税込) 
        
ごしらは、グリッド構造のフリースの裏地が付けられて保温性を提供します。冬山登山、アルパインクライミング向きではありませんが、身近なボルダ―や、ゲレンデスキーからちょっとバックカントリーには新製品のアズ・フーディはいいですね。デリュージDWR(耐久性撥水)加工を施したタフで丈夫なストレッチ織りのポーラテック・ウインドブロック・ポリエステル製シェルが目に見えない敵をブロックします。

FGプロ
フォーミング・インナー/¥61950(税込)
フォーミングインナーとは、インナーブーツが側(素材は革製)だけで作られていて、間接材を注入して、足型成型するインナーブーツです。成果はフィット感です。とは言ううものの、いいフィット感の答えを出すために、お客さんとのコミニケーションが必須です。
      
FGPROは、一般アルペンスキーブーツやツアーブーツに幅広く対応したスペックです。他ブランドではヒールカップにフォーム液が入らなかったり、あまり形状が良くなかったりでシェルとのマッチングに欠けることもしばしば・・。
その中でこのFGPROフォーミングは、良質の革素材(最高のなめした革を使用しております。保温性耐久性などに優れています)をふんだんに使いインナーの足に触れる部分の生地はコストの高い保温性ショック吸収などに優れた素材を使用していて、保温性耐久性などに優れています。
  
僕はツアーブーツにも入れています。外側はブーツのシェル形状にぴったりと成型され、内側は僕の足の形に成型されます。
興味をもたれたみなさん、イトさんまたはすーさんにご相談ください。いい味です!

魔法瓶
    
左はサーモス社の山専モデル、右は象印の一般モデル。実際に比較してみました。両方とも前日の夜に熱いお茶を入れ持って行き、翌朝、9時頃飲んでみると、サーモスは、熱〜いお茶そのものに近く、象印は、ぬる〜いお茶になっちゃいました。これ、象印が悪いんじゃなく、サーモスの山専が「すごい!」んですよ。

ダウン・インナー
モンベル社/U.L.ダウン ニーロングパンツ :¥10800(税込)
            
ひざ下丈のダウン入りパンツです。用途的には、冬山登山の保温用ですね。とはいっても行動時ではなく、テント泊停滞時の保温です。約170gで、コンパクトになるので、持っていってもさほど苦になることはなく、そのわりに保温に役立ちます。スキーには、流行のシェルパンツ(中綿の入っていない)を使っているみなさんの保温インナーとして、ブーツに干渉せず、軽快に行動でるのでおすすめです。

雪/冬山用グローブ
ノースフェース社/メルーグローブ¥17000(税込)
            &メルーミット¥16500(税込)

           
           
ストレッチナイロンのシェルに耐久性のあるゴアテックスをインサート。保温材にはフリース(掌側)とプリマロフト(甲側)を用いています。またライナーにフラッシュドライ製のグローブがセットされ、吸汗速乾や衛生に保つため工夫がなされています。とここまで「暖かさ」を確保すると、「握る」動きは硬さを感じますね。それでも「暖かさ」を追求するなら慣れましょう!冷たい風雪をガードするシェル(外側)と保温をするミッド(中側)がスマートにシステムされたグローブです。

たかがソックスです
フィッツ社・メリノウールソックス ¥2310(税込)
              
めずらしい18.5ミクロンの極細の糸を贅沢に使用した高品質ニュージーランドメリノウールで編んでいるそうです。触ってみるとソフトな肌触りでいい感じです。履いてみると中々いいフィット感なので採用しています。採用モデルは冬山に向けてやや厚手のタイプです。厚手になればなるほど、ズレが多くなりがちですが、このソックスは、タイトに裁断されていてるにもかかわらず、優れた伸縮性で、動いても靴の中でズレ感がありません。いい味です。

低体温症
今週もまた低体温症が原因とみられる凍死遭難事故が報道されていました。冬の遭難事故死は、ほぼこれですね。厳冬、積雪期に登山するには、日常から栄養の摂取を含めて、トレーニングは必要ですね。基本的には「体力」ですからね。
生活環境からの急性的ストレスもその要因かもしれませんね。都心部では暖房の入った箱物で就業し、家に帰っても寒ければ暖房、現地への移動も車で3時間あまり、これまた暖房。車から降りた環境は氷点下。氷点下の中を2〜3時間歩くとそこは氷点下10度以下、さらに稜線近くに上がれば先週末は氷点下20度近くで、風速は10メートル以上。体感温度的には氷点下30度付近に身を出してるわけです。わずか6時間の時間差で、50度近い気温差をからだが受けるわけですから、条件次第ではあっという間に、低体温症から凍死。主犯じゃないけど、共犯は「急性!」。人間ばかりじゃなく、生き物は「急性」に弱いですからねえ。「慢性」になるためのアプローチはしないと・・・。「慣れる」、能力の原点かもしれません!

「手が冷たくなるんですよ〜」
日本アルプスの厳冬・積雪期に登山してれば、凍傷にまで至らないにしろ、手は冷たくなるでしょうね。とはいうものの、必要最低限の保護はしていかないと。日本アルプスといえども、いきなり3000m近い稜線に出ていくわけではなく、おおよそ1000m付近からアプローチしていきますね、そのスタート地点から森林限界、おおよそ2400、500mあたりまで使うグローブと、それ以上で使えるグローブとの使い分けは大切でしょうね。僕のアプローチグローブはこれです。
      
ノースフェース社のアッセント・グローブです。はめやすさなら同素材で作られているアイシクル・グローブがいいでしょうね。それ以上では積雪期手袋のところを参考にしてくださいね。
・・という前に、細かい作業操作をするときに、手袋外して素手になったり、薄手のインナーなんかでしてません?手袋が厚手だと「操作がしにくい!」から、ちょっと外して、操作がしやすい手にすることできっと「手が冷たくなるんですよ〜」。ちょっと手が湿って、ちょっと冷やされて、ちょっとの風にあたるだけで、あっという間に!みんな「ちょっと」が犯人!
これくらいの厚さののグローブをはめて何でもできればきっと・・・・。

ルート旗
    
今日は学生と旗つくり。GPSナビゲーションが主流?となった現在にダサ!かもしれませんが、実際の環境の目印って心強いもので・・・・。縦走には役立ちませんね!
    
たんざくも作ってみました(布を切るだけですけど)。木やその枝、ブッシュ等、雪の上に出ている自然物がある場合にはそこに巻きつけて道しるべです。

わかんのチェック
    
山岳部の学生たちが合宿前に装備点検。
「こら、おめえら、素手とは何事か!手袋はめて両足5分以内に装着しね〜か!」
できるまでやる!大事な事前テーマだと思いますけど・・・。

積雪期手袋いろいろ?
その1.
種類がいっぱいありすぎて、一番みなさんが悩ましいギアー?ですね。環境と行為と日程が答えになるのでしょうけど・・・。昔はウールの手袋とオーバーグローブだけだったんですが、油脂抜きがしていない目の詰まった頑固なウール手袋が生産すらされていないこのご時世となっては・・・ですね。オーバーグローブの働きをする、シェルの素材の撥水・防水機能が高くなったことでその必要性がなくなったのかもしれませんね。
でも、基本はまず、ウール手袋とオーバーグローブで行きましょう。きっと一番備品としてコンパクトにまとまります。
こちらはオルトボックス社ベルヒテスグラブ。比較的しっかり目の詰まったウールグラブです。
    
こちらはマジックマウンテン社のヒマラヤグラブ。こちらもいいですね。
     
これらのグラブは山域の中で、アプローチにあたる標高2000m付近森林限界あたりまではこのグラブだけで行きますね。

こちらはノースフェース社のロングシェルグローブです。
     
アプローチでも、ラッセルを強要されるような場合は雪が中に入らないようこのグローブを付けます。一般的には、標高が森林限界を超え、風が直接吹き付けるような環境下や風雪環境下でウールグラブの上に装着します。
厳冬・積雪期での登山手袋はこの基本が用意されていれば大丈夫でしょう。一番シンプルで持ち物も最小限で済みます。基本ベースのウールグラブは1日1双を基準にして、山行日数分用意していきたいですね。
積雪期手袋いろいろ?
その2.
流行は保温材が一体化されたフィット感のいいインシュレーショングラブですね。八ヶ岳を中心とした短期登山なら濡れることを気にしなくていいのでこちらがコンパクトでいいですね。

コストパフォーマンスの高さがひかるブラックダイアモンド社のパーシュート。
           
こちらはノースフェース社のアイスクライミンググローブ。クライミングに適した構造フィッティングで作らていますが登山にもいいですね。
     
こちらはオルトボックス社から発売のフリーライドグラブ。ウールポリエステルのライナーを使ってとても柔らかい
          
あ〜、あれもこれもと載せるから悩みが増えるといいながらたくさん紹介してしまいました。まだこの他にインナーのグラブとアウターが別々に組まれているシステムグラブもありますがここまでにしときますね。

八ヶ岳を中心に短期の雪山に入るにはそのアプローチ、赤岳鉱泉までや西穂高岳の西穂山荘までにはこれらのグラブではなく、ソフトグラブがいいですね。たとえばブラックダイアモンド社のスクリー。
             

ダウンジャケット実践向き
 防寒具として君臨しているダウンジャケット。活用は停滞用としての防寒です。その一部をちょっと紹介してみます。冬のフィールドでの着こなし(レイヤード)は下着・中着・外着とほぼ3層での行動が基本でしょうね。降雪、気温マイナス7℃、脛クラスのラッセルとなると、肌と下着の間には汗の水分がやや溜りがちです。発汗は個人差もありましょうが、行動中は気にもならなかった冷たさ、寒さの体感も、休息時になると一気に押し寄せてきます。写真は、ちょうど樹林帯を抜けて、尾根上に出たところで、風速5m程でしたでしょうか、すぐさま寒気を感じました。水分、食べ物を補給する前に、防寒をと思い、一番最初にやった行為が、ダウンジャケットの着用。ご覧になってわかるように、外着の上からです。降雪時にダウンを濡らさないためには、外着を脱いで、中に着る、そして外着を着る。が常識なのかもしれませんが、短い休息時間にそんな手間のかかることやってられないし、再スタートにはまた脱ぎますからね。こういう場合だと、ダウンジャケットでも生地に防水バリアーを使ってるものが生きてきます。僕のは初期のオーロラダウンジャケットですが、現行はフードが付いているのでなお効果的ですかね。身体を冷やしてしまうこと、冬山では体力消耗の第1歩です。少々休息はこれには及びませんけどね。

ナンガ/オーロラ・ダウンジャケット:¥27400(税込)

ダウンの洗濯
登山ウェアー、特にダウン・ウール製品には洗濯方法が細かく書かれたタグが付いています。真摯に読むと、「気を遣って洗わなきゃ・・・」と思いますね。ところが、僕の洗濯はネットにも入れず、洗濯機の「乾燥までおまかせコース」です。
    
その結果の現物をダウンジャケットのラックコーナーに吊り下げています。パタゴニア社のダウンセーターの1stですので、6年目?になりますかね。1シーズンにだいたい2回の洗濯で10回程になるでしょうか・・・、しっかりしてますよ!
洗濯機の乾燥後は、陽干しすると一層ふっくら感が出る気がします。

ホワイトアウト
      
出発時からそれなりのガス、頂上に着いたと時は、日差しも見えて穏やかになったように・・・15分後のいざ滑走になると・・・・
      
斜面は見えない、ルートはなおさら・・・。地形図に書き込んだ滑走ラインのコンパスの角度をコンパスに合わせて方向に滑ります。この視界になると、トップは滑走距離、10〜15mピッチで区切り、コールに合わせてひとりずつの滑走です。2〜3ピッチ滑走してGPSでラインを外してないか確認!滑りの楽しさというより、安全かつ正確に下りる!って行為です。バックカントリーは、快適な滑走ばかりの行為じゃありませんね。まず、入山前に雪崩の起きにくい積雪状態と地形であることの判断が優先ですね。

雪・雨・気温・風
山スキーの入門としてとてもいい北信州の鍋倉山。少々天気が悪かっても樹林の山だからリスクが少ない。2月の終わりともなると、雨や気温変化が著しくなる日も、するとクラスト&モナカと最悪な?コンディションになります。バックカントリーの環境ってこんなもんですよね。パウダー喰いばかりしてるとそれが普通になっちゃって、普通じゃないと超ブルーになっちゃう。
     
広大なブナ林の豪雪の山中を歩くのも楽し、思うように滑れない雪と戯れるのも楽し?・・・。でも、昔のスキーなら単なる苦痛でしょうね。ロッカー、ファットは伊達じゃありませんね。

降雪日のシール登高
      
時間積雪10cmの吹雪にはまりました。標高1500m付近の小さな山スキーなので戦えないレベルではありません。この天気で、シールの脱着を2回ほどしたのですが、スキーの滑走面にもシールの粘着面にも止めどなく着雪するような環境では、装着に手間取りますね。現在のシールは貼り付け式なので、止めどない降雪時には、貼り付け時にもスキーの滑走面にあっという間に着雪してしまいます。除雪しながらじわじわと貼り付けていかないとなりません。除雪用?のブラシは必携ですね。
ブラックダイアモンド社から発売されてるボルダリング用のブラシセット。これ役立ちます。バインディングに詰まった雪払いには小さなブラシ、テント山行時のパックやブーツに付いた雪落としや、、シールに付いた雪落としには、大きいブラシ。どっちにしても必需品ですね。

3Mから発売されているダクトテープ、いざ、シールの接着がこと切れそうになっても携帯してれば応急的処置くらいは・・・、じゃないとつぼ足でもっと苦闘することに。
スキーストラップですが、こんなバンドでも2本あれば、部分的に剥がれても役立ちます。いろんなものいっぱい持って行かないといけませんね・・・。

防寒って?
日常で生活をしている僕たちは、日常での体感が定義的になってしまって、山間部の寒さの実感も予測も・・・というのが現実です。凍傷も低体温症も、あんがい人工的環境の都心から、ほんの3時間くらいのアクセスでいきなりマイナス気温へ・・・という「急性」が要因かもしれませんね。
防寒は日本語漢字の「読んで字の如く」ですね。寒さを防ぐ道具を「防寒具」と呼んでいますが、具体的には何を防寒具というのでしょう?来店のお客さんの大半は『フリース』=防寒着のようです。登山誌にも定番として長いこと伝達された装備?です。確かにフリースも防寒具のひとつには違いないのですが、これだけが防寒に役立っているのではなく、下着も行動着(中間着)も外着も含めて、それなりに着こなして『防寒』です。低体温症に追い込まれないような素材・スタイルを、状況に適した組み合わせで着てこそ防寒のタクティクスですね。
ウェアーの体感 その1 下着
             
        下着は肌にフィットしていて効果です。裁断スタイルをよく確認してみましょう。
その1として、最も人間の肌に近い所で、大切な役割をする「下着」の僕の体感から伝えてみます。寒〜い日に、下着の体感チェックをしてみしました。みなさんも簡単にできるので試みてください。陽の当たらない外気温0〜5℃(まだまだこんな気温にはなりませんが、太平洋岸の僕達の環境では、真冬でもこのあたりの温度でしか体験できません)のところへ、ポリエステル系、ウール系の下着(上)を2種類を30分位ハンガーにかけて放置してみます。寒気にさらしていた下着をパッと着た時、どちらの素材が暖かく感じるでしょう?ウールは冷たさをさほど感じずに暖かくなってきますが、ポリエステル系は冷たさを感じながら、暖かくなってくるまでに時間がかかります。言い換えれば、外からの寒気もポリエステルは伝わりやすいし、ウールは伝わりにくいということでしょう(寒気にさらしていた30分間で、ウールよりポリエステルの方が冷たくなったということです)。細かい数値的データーではありませんが、人が身近なところでできる体感です。外気温が低く、降雪・強風が予測される環境でのフィールドワークでは、肌に一番近い下着の素材はウールが正解!?と感じたチェックでした。ただ、単純に速乾性のテストをしてみれば、ポリエステルの方が乾きやすいことは事実です。ところが、冬のシーズンのフィールドでは、日射・気温ともに低いため、速乾するための環境要素は低いといえます。したがって、乾きが悪くて、多少湿っていても大丈夫な繊維(ウール)にも注目してくださいね。同様なことが手袋でも体感できます。濡れているポリエステルの手袋と、ウールの手袋なら、冷た〜いのはポリエステル!とはいうものの、ポリエステル系がいけないわけではありませんよ!あくまで外気温が低く、降雪・強風環境下での行動の話!遊びに出る環境の判断はみなさん自身で!
ポリエステル系素材・下着 新しい体感
僕はどちらかというと「ウール」素材派です(冬山合宿出発時に名古屋駅で服装点検されて、毛のパンツはいてなくて帰されたことありました)が、最近ポリエステル系素材が進歩してきて、さらに快適に使えることも体感してきました。一般的なポリエステルは吸湿拡散性は低いと思いますが、糸の構造によって吸汗拡散が優れたものがあります。ファイントラック社から発売されているメリノスピンはその典型ともいえます。ライト、サーモを状況に応じて使い分けていますが、すごく快適です。ライトは吸汗拡散が高いですし、サーモはライトに比べると吸汗拡散性はやや劣りますが、保温性は数段上です(当たり前か)。この体験をしたお陰で、メリノウール素材は、発汗量が多いときに拡散性が低く、発汗箇所に溜まり気味になることに気づかされてしまいました。とはいえ、仮に濡れが生じても体温低下は防げるので、連泊の2000m以上の積雪期の山行には欠かせない素材です。最近はソフト・シェルのように保温性のある外着も出てきましたし、防水・透湿性も向上しているハードシェル外着を考えると、機能性向上したポリエステルとウールのハイブリッド素材は快適かなあと思うようにもなりました。
ウェアーの体感 その2 中間着(行動着) 
         
「中間着」っておかしな表現ですね。だって、外着を着ること前提でじゃないと、中間になりませんものね。変な屁理屈を言ってしまいましたが、一般的にはそれを前提としているウェアーを総称して「中間着」と呼びます。条件が整って穏やかな冬日や、登山環境の中でもアプローチに該当するようなところでは、中間着だけで行動することが可能ですから、結果的に外着になってしまいます。この中間着、素材!繊維の厚さ!色!形!と多種です。形的には、ジップアップと称せられている、ファスナーが半分まで付いていて、被って着るニットタイプ。しっかりとした襟とボタンが付いて、羽織って着るシャツカラーの2タイプ。素材的には下着同様、ウール、ポリエステルの2素材といっていいでしょう。中間着である以上、重ね着が前提なので動きを考えた場合、外着と干渉しないような表面素材(一般的にフリースと呼ばれているような、起毛している表面は干渉して動きにくくなる)であること、ストレッチ性をもっていることがポイントです。また、外着ばかりではなく、下着との重ね着もされていますので、動くためのストレッチ性は最も大切な要素でしょう。下着と外着の真ん中に挟まれてたいへんな働きをしてる「中間着」さん達です。僕は、下着を着ずに、直接中間着を着ることもあります。この場合の素材はウール素材がいいでしょうね、冬のポリエステル系の中間着は起毛されているものが多く、汗ばんだ時に吸湿・拡散せず、体表面に水滴が溜まり、溜まった水滴が冷やされて体温低下を促進することもあるので、直接肌に着るのは避けたほうがいいでしょう。
中間着 パンツ(タイツ?)
        
パンツも外着を履くことを前提に伝えたいと思います。登山用のパンツは一般的にスラックス系が多く販売されています。そのスラックス、吸湿・速乾・ストレッチ性で「動き易すさ」が特徴です。しかし、裁断は身体にフィットタイプではなく、やや太めの裁断が多いようです。本来なら、ストレッチ性をもっているから、身体にピッタリフィットしていても動き易くしてるわけですが、外観にも趣きをおいているメーカーさんも、選択するみなさんにとっても中々タイツのような身体にピタッという外観のものは・・・といったところが現実のようです。ところが、冬を迎えると、3000mの日本アルプスはもちろんのこと、標高こそ1000m〜2000m未満でも、緯度が高い地方ではそれなりの寒気・積雪となります。このような環境になると、スラックスそのものが外着となって行動すると、雪まみれになってしまうことが多々生じます。そこで、外着(ハード・シェルパンツ)との重ね着(レイヤード)が必須となってくるわけですが、雪山の場合はラッセル時に雪との抵抗で脚の疲労を促進させてしまいますので、中身のパンツが身体とジャストフィットに近くないと、身体と繊維が一体となって連動しにくくなり、疲労も促進されてしまいがちです。実践的には、保温性もあり、動き易くて、外着とも干渉しにくい形として作られたストレッチタイツです。外見上はあまりにボディフィットで作られているため、ちょっとその姿で公共交通機関の場に出るのは・・・。といったところでしょうが、機能的にはこれにつきます。
Fromポーラテック社
Polarfleeceは、世界が寒空のために正装する方法を永遠に変えた最初の合成フリース生地です。このファブリックは、長期にわたる美貌のために柔らかくて、快適で、暖かくて、速く乾いて、耐久性があります。Polarfleeceは、長年(衣服がすり減るずっと前に、色はスタイルから出ます)、洗浄の後、最後に洗います。北極グマロゴを探して、あなたが今日特別な製品と市場に出ている絶縁で最高の全くおそらく価値を買っているということを知っていてください』店頭には僕が実際にフィールドで約100日使用し、家庭用の洗濯機で約30回洗った現物を展示しています。耐久性を感じとることができます。
「フリース」、秋・冬になるとカジュアルショップの「フリース」コーナーにも多彩なカラーで展開されるようになったことで、一般的に広がってきました。フリースに上記のような「タグ」がついているのがフリースの『ブランド』です。
このタグ+POLARTEC POWER STRETCH(ポーラテックパワーストレッチ)が表示されているものが伸縮性が高く、中間着としての機能が高いでしょう。
このタグが付いている物は左の「タグ」だけのフリースと比較して吸湿・拡散性が高いのが特徴です。一般のフリースは、フィールドワークをしてるみなさん自身の「汗」が、その箇所に溜まってしまうのが欠点です。ですから、下着との重ね着が必須になりますが、こちらの「タグ」のものは、肌に直接きることも可能です。
ウェアーの体感 その3 外着 ソフトシェル
        
ソフトシェルという外着の基本的な製作上のタクティクスは、「防風」と「撥水」で、中には「保温」も含まれているものもあります。しかし、「防水」は考えていないため、天候の安定性が読めない長期や、短期でも1日中降風雪の中を継続するフィールドワークには不向きかもしれません。基本的には環境に合わせて着る行動着でしょうね。好天時や、降雪は微量で風だけがある条件のフィールドワークにはシンプルで着やすいウェアーです。「防風」には、もともと風を通しにくいポリエステル系生地の素材の表面に超撥水加工をしたり、裏地にゴアウィンドストッパーを代表的に、さまざまな素材をラミネート(張り付け)したりしています。「保温」には裏地にマイクロフリース等の起毛処理をしたりしています。ソフトシェルはこのように防風と保温性を考慮して作られているため、中間着にさほど保温を求める必要はないと思います。従って重ね着(、レイヤード)は、肌に直接着ても汗処理が行なえる中間着のアイテム、あるいは、中間着にもなりそうな下着のアイテムとの2層の重ね着(2レイヤー)が理想じゃないかな。下着は環境によって異なりますので、これというピンポイントはありませんが、僕の場合は、メリノウールの薄手、中厚を使い分けています。特にジップアップ(襟付き)がいいと思います。ハードシェルを使うことが前提として作られている、保温性の高いミッドレイヤー(中間着)とレイヤード(重ね着)すると、ソフトシェルの裏地の起毛と干渉して動きづらくなります。このソフトシェル普段着でもイケてる?こともあって人気です。最近は冬季でも短期登山が主流です。この場合だと、このソフトシェルを常時行動着として着用し、降雪の対処のために、冬型ハードシェルではなく、夏型ハードシェルのレインウェアーの中でも15〜30デニールクラスの薄手、あるいは2層のコンパクト機能を謳っているゴアテックスパックライトの携帯・着用が実践的でしょうか・・・?
ウェアーの体感 その4 ソフトシェル・パンツ
         
僕たちのフィールドウェアーに仲間がひとつ加わって4年が過ぎ、僕もソフトシェルパンツは2本目となりました。ホグロフス社では、スタUパンツ。ポリエステルのベース素材にゴアウィンドストッパーというバリアー(素材表にはポリアミドと表示されています)を使い、裏地が起毛処理されていて、ハードシェルのパンツと比べると保温性・ストレッチ性に富んでいます。パタゴニア社では、バックカントリー・ガイド・パンツが該当しますね。裾にはミニゲーター付きのこのパンツは、スキー、日帰りや1泊2日クラスのバックカントリーやスノーシュートレッキングにはとてもいいパンツだと思います。それ以上の日程で山奥深いところへの行為は、雪と風の戦いが長くなるので下記のハードシェルを使うべきですね。このようなソフトシェル・パンツの中には、下着ですね。
僕たちは、ウール素材で7分丈を使っています。
ゴアウィンドストッパー(R)(Fromゴア社)
ニット用に開発されたゴア社のPTFE薄膜技術を採用。フリースやニット素材の間にゴアウインドストッパー(R)メンブレンをラミネートすることで、ファブリクスの性能を低下させることなく高い防風効果を発揮する層を作り上げています。この優れた保温性に加えて、きわめて高い透湿性が汗の水蒸気をすばやく放出。ハードな動きによる余分な熱もスムーズに発散するため、ムレを防ぎウェアの快適性を大きく向上させます。
ウェアーの体感 その5  外着(ハードシェル)
         
ソフトシェルに対して、ハードシェルという外着の基本的な製作上のタクティクスは、「全天候対応」で、その主は冷たい風雪から中着を守る「防水」と「防風」です。もちろん結露を防ぐ「透湿性」もそのひとつです。標高2500m以上の高山や、低山でも緯度の高い豪雪・寒冷地帯の登山には、欠かせない基本外着です。現在はナイロン素材にゴアテックスを防水バリアーフィルムとしてラミネート(張り付け)しているものがほとんどです。ゴアテックスを使っているものには、ナイロン生地にゴアのフィルムを貼り付けてフィルム保護にメッシュ等を縫製によって裏地を付けている2層製法の2レイヤーのものと、ナイロン生地にゴアのフィルムとフィルム保護の裏地を一体的に貼り付けている3層製法の3レイヤーの2タイプがあります。防水レベルはほぼ同等(表のナイロンの生地番手や撥水加工によって多少異なります)ではないでしょうか。透湿性では、2レイヤーの方が勝っているような気がします。長期登山のように携帯も配慮しなければいけない場合は、一般的な裏地付きの2レイヤーはややかさばるので避けたいかなあ。でも着心地は2レイヤーのほうが柔らかいので、スキーや、短期のバックカントリーには向いているかも・・・。ところが昨今は、ゴアテックス「Pro Shell」という新しい3層処理方法が出現してからは一般的な2レイヤーはアイテム的に少なくなっているようです。この「Pro Shell」たるもの、基本的には従来のものとかわりませんが、3層の最後の層にあたる裏地の部分が、従来のものはトリコットと呼ばれる編み物を使っていましたが、織物を裏地に使っています。織り込んでいるため、より素材の一体感が表れ収納時のコンパクト性も打ち出されています。工業実験的には透湿性も上がっているようです。従来のトリコットの裏地のものも、「Performance Shell」というタグがつけられて継続販売されています。僕の体感では工業実験上の透湿性を肌で感じるほどではありませんが、裏地にやや結露が表れるような気がします。おそらく従来のトリコットの裏地のものの方が、たくさんの結露があったと思うのですが、裏地のトリコットが拡散させていたのでしょうね。まあその結露が、中間着を濡らしてしまい不快になったりというレベルではありません。これから冬のフィールドに出る予定のあるみなさんで、この全天候対応型のウェアーをお持ちでない方は、まず、このハードシェルから選びましょう。「間違いない!」
さて、このハードシェル、素材的なばらつきはあまりありませんが、中身の構成でパウダースカートというものが付いているもの(言葉ではわかりにくいかもしれません、現物を見て理解してください)とそうでないものがあります。バックカントリーのみなさんは付きのものがいいでしょう。登山者のみなさんでハーネスを頻繁に使う場合は、付きでないものの方がシンプルだと思います。
パンツも同様な構造で作られています。スタイル的にはサロペット・パンツ型で作られている「ビブ」と、一般的な「パンツ」の2種類ですが、冷たい空気の対流を少しでも防いだり、あまりありえる事ではないと思いますが、雪の進入をガードするにはビブがいいでしょうね。
         
ゴアテックス(R)ラミネート(Fromゴア社)
優れた機能、耐久性、ゴア社の保証。これがゴアテックス(R) をほとんどのアウターに使用している理由です。ゴアテックス(R) メンブレンは、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)を特殊延伸加工して作られるフィルム(多孔質層)に、油などの汚染物質を遮断する特殊なポリマー(無孔質層)を複合化した極めて薄い膜です。特殊延伸加工したPTFEは、1平方センチに14億個もの極めて微細な孔(0.2ミクロン)を持ちます。この孔は水滴よりもはるかに小さく(水滴の5,000〜20,000分の1)、水蒸気の分子よりは大きい(水蒸気分子の700倍)サイズを持っています。この孔が、水は通さず、しかも汗などによる水蒸気は透過させるという、ゴアテックス(R)の特性を実現しています。また、もうひとつの特殊ポリマーは、水蒸気は通しながら、空気や汚染物質を通さない特性を発揮します。その結果、風を遮断し、オイル、化粧品、防虫剤、洗剤、食品などの浸透をプロテクト。
これらの物質による目詰まりを防ぎ、長期間にわたって優れた防水性・透湿性・防風性を発揮。さらに、洗っても機能を劣化させにくい耐洗濯性を合わせ持っています。

             

●ゴアシーム(R)シーリング
ゴアテックス(R)ファブリックそのものの防水性が完璧でも、ウェアになった場合には、どうしても縫い目(シーム)からの浸水の問題が残ります。この問題を解消するのが「ゴアシーム(R)シーリング」。縫い目の裏側にゴアテックス(R)のシームテープ(防水テープ)を圧着し、しっかりと目止め。ウェア全体を完全防水構造にする方法です。マーモットのゴアテックス(R)を使用したウェアは研究所でのテストや検査をパスし、ゴア社により防水クオリティの高さが保証されています

ゴアテックス・プロシェル
最近のハードシェル(レインウェアーも含んだシェルレイヤー)のGORE−TEXタグに「Pro Shell」と表示されてるアイテムが目だってきました。基本的には従来のものとかわりませんが、3層の最後の層にあたる裏地の部分が、従来のものはトリコットと呼ばれる編み物を使っていましたが、この「Pro Shell」たるものは織物を裏地に使っています。織り込んでいるため、より素材の一体感が表れ収納時のコンパクト性も打ち出されています。工業実験的には透湿性も上がっているようです。従来のトリコットの裏地のものも、「Performance Shell」というタグがつけられて継続販売されています。僕の体感では工業実験上の透湿性を肌で感じるほどではありませんが、裏地にやや結露があります。おそらく従来のトリコットの裏地のものの方が、たくさんの結露があったと思うのですが、裏地のトリコットが拡散させていて目立たなかったのでしょうね。まあその結露が不快だったり、中間着が濡れて不快になったりというレベルではありません。でも、ゴア社は「完全〜」と謳っていますもんね。
ゴアテックス(R)パックライト(Fromゴア社)
ゴア社の防水透湿素材の中でももっとも軽量で、収納性に優れた素材が、ゴアテックス(R)パックライトです。ゴア社の開発したパックライトという新技術は、メンブレン(膜)に隆起させた小さなドットにあります。このドットにより、2レイヤーゴアテックス(R)の裏地を取り付けなくてもメンブレンを保護することが可能になりました。同等の3レイヤーゴアテックス(R)より15%軽く、25%も透湿性に優れています。そして収納性は2レイヤー、3レイヤーゴアテックス(R)より30%もコンパクトになるなど、これまでの防水・透湿性シェルが抱えていた課題を見事にクリアした技術です。
ウェアーの体感 その6 防寒具
         
防寒具は、冷たい気温を防ぐことが働きで、下着も、中間着も、外着もみんな防寒具の仲間ですね。しかし、これらは行動中を考慮にいれて常時着て動きますから防寒「着」です。しかし、行動の休息時や、行動を終えてからの停滞時は、風を伴った外気温の寒さはそのまま受けてしまいます。そんな時に寒さから身体を守るのがここでの防寒着です。常時着て動かないから防寒「具」です。
行動用の防寒着の順番が下着から外着(ソフト・ハードシェル)に対して、停滞防寒着はダウンジャケットが代表です。保温力は中身のダウンの質(復元力を示すフィルパワー)、量が基本ですが、1.の下着から、4、の外着までが万全であれば、ダウンインナーとして発売されているコンパクトなもので十分でしょう。最近はハーフスリーブ(半袖)なども商品化されコンパクト性をさらに強調しています。ベストに比べると脇の部分からの寒気の流動が防げるのでおすすめです。登山に関する書物には「防寒具」の携帯を忘れずに!と書かれています。冬でない季節では「いざというときのため」という意もありますが、冬は「いざという時というより停滞時は常時着用しますから『必需品』です。防寒具=ダウンジャケットです!といってもいいでしょうね。
着こなし
スキーの顧客のみなさんもシェルジャケットを使ってくれてる人が増えてきました。
「すーさん、あのジャケット寒いよ〜!」。
「あたりめ〜じゃ、保温材が入ってないんだから・・・、だから寒い日は中着に暖かいもの着なきゃ」。とか言って・・・・
              
こんなセーター、パタゴニア社のナノパフ・プルオーバーをすすめています。ジャケットの中に着るからファスナーがお腹の付近全体で干渉しないようにプルオーバーです。
寒い要因はただ保温材が入っていないばかりではなく、着こなしにも問題があるようです。
          
寒いと予測されるような環境ではファスナーは写真の如く、トップまでしっかり閉めて、上部からの寒気の流入を防いでくださいね。もちろん中着も同様にですよ!単純なことですが、ジップアップすると着心地が悪くなるので、ついつい保温より、着心地を優先してしまいがちです。冷たい空気は上部の隙間から下に向かって入りやすく、対流するので寒さも増幅します。肌と下着、下着と中間着、中間着と外着、それぞれ繊維の間に広い?空間をつくらないよう、できる限りのピタ着が保温の理想ですね。
レイン・ジャケットとスノー・ジャケット
アウターと呼んだり、シェルと呼んだり・・・・、要するに外着・ジャケットです。このジャケット、一応用途別に作られていますので、その違いをちょっと・・・・
こちらの(下)写真はレイン・ジャケットです。外見的には、雨が水滴となって流れ落ちやすいように、生地が1枚の面でのっぺり作られます。生地の厚さは写真ではわかりませんが、まず蒸れにくい様に薄手で作られます。生地の番手で表すとレイン・ジャケットは平均的に15〜30デニール(1デニールは9000mのナイロンの重さを表しています、20デニールは9000mで20gのナイロン生地という表示です。と言われても・・・?)です。
           
こちらの(下)写真はスノー・ジャケットです。スノージャケットの生地は平均的に40〜50デニールで、レインジャケットと比較すると約2倍と厚手です。この厚みが、冷たい風雪を通しにくいよう身体を守っているわけです。レイン・ジャケットが1枚の生地で平面的に作られているのに対して、スノー・ジャケットは2枚の生地で立体的に作られています。色の濃い部分は雪の結晶の摩れに対応するために厚手で、ストレッチ性をもっています。フロントジッパーの上部の立ちもレイン・ジャケットに比べると、顔を深く覆えるように高くなっています。どちらのジャケットも、ゴアテックス・プロシェルというバリアーを使っていますので、防水性は同等です。
           
スノー・ジャケットは、下の写真のように、脇の部分に、蒸気がさらに抜けやすいようにベンチレーション・ファスナーが付いています。冬の場合は外気温と、衣服内温の差が大きくなるので、結露が生じやすくなるのを緩和しています。
          
袖の部分ですが、レイン・ジャケットは手袋のレイヤードをしないので、マジックのベルクロが付いていませんが、スノー・ジャケットは手袋のレイヤードをしたときにも、厚みの対応と、雪がジャケットの中に入りにくいようにマジックのベルクロを付けて調整が可能にしています。
          
   上はレイン・ジャケットの袖部分で、下がスノー・ジャケットの袖部分です。
          
レイン・パンツとスノー・パンツ
             
上はレイン・パンツです。ジャケットと同様1枚ののっぺりとした薄手のナイロン生地で作られています。下はスノー・パンツです。このパンツは「ビブ」といって、サロペット型パンツです。サロペット型にしているのは、深い雪と戦っても、身体の中に雪が入りにくくしているのと、風と雪を伴った冷たい空気が、中で対流しないための考慮です。ジャケット同様に生地も厚手で、立体的に作られています。裾幅もレイン・パンツよりやや広めです。
             
裾ですが、レイン・パンツは裾を絞れるドローコードだけです。スノー・パンツは雪がブーツの中に入らないようにパウダー・スパッツが付いています。
  
           左がレイン・パンツの裾、右がスノー・パンツの裾です。
冬だから必ず「スノー」規格を使うべき?
日本は、四季があり、緯度の高低、標高の高低という風土があります。着るものばかりではなく、装備は、どの風土で使うのが適正か。ということが商品名になるとわかりやすいでしょうね。こちらの「スノー」規格のものは、緯度の高い豪雪地域、標高が2500m以上の極寒地帯には必需品です。しかし、太平洋側の都心部に近い、標高2000m未満の「冬」の風土なら肌に近いところから保温をしていれば、「レイン」で十分でしょう。しかし、冬は濡れたら乾かない!、湿気っても乾きにくいので、それを防ぐには、ゴアテックス防水バリヤーの「レイン」だけは守りましょうね。

撥水
「撥水」、水をはじくから、結果的に「防水」に還元されます。
現在の防水は、一般的に「ゴアテックス」ですね。「撥水」は持続性の限界値が低いのに対し、「防水」はゴアテックスのフィルムが破損しない限り持続します。ということは、「撥水」なんかなくても、「防水」だけで十分!ですが、この「撥水」、特に雨具に対しては重要な働きをもっています。「撥水」しなくなった雨具の表面は、ベッタリと水分が付着します。すると、雨具の内部で生じた汗の蒸気が外部へ抜け出せず、シャツと雨具の間に溜まってしまいます。その限界を超えると、今度は肌とシャツの間に溜まり始めます。防水は維持されていても、結露が過大となってずぶ濡れ?状態になります。
「撥水」の低下要因は1.摩れ、2.紫外線です。1.摩れはパックを背負っていますからある程度仕方ない部分ですね。でも全体には生じません。2.紫外線は全体的にあたりますから、雨具を雨が降っていないときの行動着に長時間使用することは避けるべきでしょうね。
       
水溶液になって、スプレー式で振り掛けるものと、原液を水溶液化して漬け処理するものが発売されています。

その前に、洗濯をしてくださいね。雨日に長時間行動して、パンツは特に泥などが着かないことはないので、洗濯の前に、行動が終わった現地で泥だけでも洗い落とせる環境があったら洗ってきてくださいね。
                
専用洗剤も販売されています。普通の洗濯洗剤でいいように思うけど・・・。
ツエルト

これぐらいしっかりとしたシェルターになるのが理想ですね。これにガスコンロがあれば低体温症は防げますね。
トムラウシの大遭難事故から約1ヶ月位過ぎたころまでは、その教訓からなのでしょうか?「ツエルト」をというお客さんが増えていました。最近は落ち着いています。ほんとに、人のうわさも〜ですね。ツエルトを持っていたからといって防げた事故ではないと思いますが・・・、このツエルトも凍死事故防止のひとつの装備として継続して伝えていきたいものですね。
 さてこのツエルト、装備としての能書きは省略しますが、持っていても「いざ」というときにテキパキと使えるものではないと思います。まずは条件のいい時に、構築の適正環境を見出し設営?してみましょう。慣れてきたら今度は条件が悪い時にも。僕たちは、ちょっとでも条件が悪い時の大休止の時はいつも構築しています。休息時に消耗は防ぎたいですもんね。あっ!ビバーク体制に入る時はその判断は早くしましょうね。消耗してからではいくらこのシェルターに身を包んでも回復どころか・・・。適正なビバークサイトの判断、消耗しない体力防衛はまだ元気?なうちにね。
積雪期にはこのツエルトだけではシェルターにはなりません。だってこのツエルトの生地薄いですもんね。強い風雪じゃ破れちゃうことも・・・・。冬はツエルト張る前に雪洞を掘ることが先ですね。

軽アイゼン
たいしたところに行くわけじゃないから軽アイゼン。都会の生活にどっぷり浸かっている僕たちは、悲しいことに、たいした雪でもないのに、その雪の上を的確に歩ける術を生活習慣で養っていません。たいした雪に行くわけじゃないかもしれませんが、一般的に呼ばれている軽アイゼン、おそらく4本・6本爪でしょうか、ほんとうにその爪の数でいいのか?よ〜く考えてみてくださいね。

着地は踵からつま先が順番です。軽アイゼンでも、8本爪はご覧のように靴の踵と先端に「爪」が位置するよう設計されています。長い距離?を使用してもズレは出にくい。

ご覧のように6本爪のアイゼン?は靴の真ん中にしか爪が位置しません。4本爪はなおさらですね。長い距離?を使用しているとズレが生じるでしょうね。
アイゼンと軽アイゼン
英語ではクランポン。一般的登山装備語はドイツ語でアイゼンです。軽アイゼンは、もう完璧に日本語ですね。某山岳雑誌の冬号の見開きページが、一面「6本爪軽アイゼン」と謳った宣伝ページだったことも・・・・。でも、道具屋から、ひとこと理屈っぽいこと言わせてもらうと、アイゼンの定義が写真左側の12本爪であるとすると、軽アイゼンは、それをちょっと満たない右側の10本爪がほんとうじゃないですかね?では、広告にあるような、6本爪のものは何と呼べばいいのでしょうね。ある人は、「滑り止め」と呼んでいました。それ、いい呼び方ですね。まあ、どう呼ぼうと、使用環境が適正であれば「よし!」としましょう。でも、雪面歩行の重心移動を支えるためには、靴の先端部と踵部に爪が位置すること!ということも忘れないでくださいね。
現在ではオーソドックスとされている、セミ・ワンタッチ?と呼ばれている12本爪アイゼン 取付けシステムは同様で、前歯がありながらも、10本爪アイゼン 同じ10本爪アイゼンでありながら素材はアルミ製。軽さは魅力!本質的な軽アイゼン!

モンベル社 ダウン・インナー・ハーフスリーブ・ジャケット
  
日本語なら単純に半袖羽毛服、横文字にすると長いですね〜。これ、おもしろいことに店で着てると、「そんなジャケット売ってます?」とよく聞かれるので載せてみました。このアイテムは一般的に中途半端と言われるものですね。ベストか普通のジャケット。ところがベストじゃ脇がないから寒いし、ジャケット着るほどでもない、って環境はそれなりにあると思うんですよ。登山でいうなら3000m日本アルプスの夏山シーズンの防寒着といったところでしょうか。ファスナーじゃないボタンが収納もコンパクト化しますし、重ね着したときの干渉を少なくし上半身を動きやすくしています。モンベル社の商品の中で唯一いいかなあ?と思う1着です。

追悼集
            
2008年クーラ・カンリ峰で雪崩で32歳の生涯を閉じた、加藤慶信君の追悼集が届きました。序章として「加藤慶信への30の質問」に始まり、1章「故郷」、2章「邂逅」、3章「飛翔」、4章「生活」、5章「挑戦」、終章「語り継ぐこと」に終わるまで、加藤君の軌跡とともに、50人を超えるみなさんからの「加藤君の想い」がそれぞれの章にとてもバランスよく編集され、468ページにわたって綴られています。僕も、5章「挑戦」のところで書かせていただきました。
この遺稿集、公には販売されませんが、ご希望のみなさんには販売されるようです。税込¥2000です。僕、または桜井までお申し込みください。

昔の写真
とかいって、シャモニの浜ちゃんが1979年、山(3)バカトリオ(僕・浜ちゃん・俊ちゃん)+尾崎隆さんとトライしたデナリ(マッキンレー)南壁ダイレクトルートの写真を送ってきてくれました。はずかしいけど「昭和」の登山、ちょっとだけ見せますね(人物アップ写真は止めときます)。

南壁取り付きのデルタの雪壁を登る浜ちゃん。

登攀具でいっぱいのパックを背負ってフォローの僕
確か取り付いた初日、この雪壁の上に出てきた氷壁で、浜ちゃんのアイゼンが折れて1日目は敗退してきた記憶が・・・・。ちょうど、ロック&スノー秋号(041)に若手クライマー佐藤祐介さん、一村文隆さん、横山勝丘さんたちのベアートゥース北東壁とデナリ南壁継続登攀の記録が載っていました。「俺たちゃ、30年前に彼らと同じようなことやってたんだぜ!」と桜井に威張ってはみたものの、攀りかたのかっこよさ?が違う。と気がついてしょんぼり・・・・・。

エヴェレスト報告書
       
手前味噌ですけど、1994年にサウスピラーから登ったエヴェレストの報告書をみなさんにもらってもらおうかと・・・・。手前味噌に賛同を得たみなさんは遠慮なくおっしゃってくださいね。もらっていただきます!16年前のことですからね、時代錯誤なことです。エヴェレストサミッター、初登頂のエドモンド・ヒラリー卿から数えて250云人目でした。今は、ひとシーズンだけで、250人以上のサミッターが出る時代です。

ガウリシャン・カール峰(7145m)
   
故柳澤昭夫さん(文部科学省登山研修所で30数年間専門職員、所長を務められた)通称「柳さん」です。1984年大津の「岩と雪」の山本一夫さん、斉藤安平さん(アンナプルナT峰登頂後遭難死)、故降籏厚さん(病気で逝去)と僕の4人が2ビバークの末、東南稜からの初登攀したときの登攀隊長でした。柳さんとの思い出は尽きませんが、「きー坊、山登りは体力だよ!よく食って、よく動かないやつはダメだ!」の言葉が忘れられません。合掌