穂高のスタッフ・ウェアー
パタゴニア社に肩入れをしてるわけじゃありませんが、シェルアイテムが日本の風土、ライフスタイルに合ったアイテムを展開してくれているので、パタゴニア社の製品を題材にして紹介してみます。
まず、スキーをベースのライフスタイルのみなさんで、アウトドア―ブランドのウェアーに関心のあるみなさん、ゲレンデでスキーがメイン、時々バックカントリーというライフスタイルのみなさんに、パウダーボウル・ジャケット、パンツを紹介してみます。レイヤード参考にしてみてください。
         
ゲレンデでスキーしながら、ちょっとバックカントリーってみなさんは多いんじゃないでしょうか?僕たちも山中にづっと入っているわけではなく、お客さんとゲレンデから、ちょっとバックカントリーにも出かけています。でも、出かけて行ったも、悪天候でフィールドに入っていく環境じゃないときには、ゲレンデで遊ばないと・・・。そんな時も含めた僕たちのウェアーです。
ゴアテックス・テクノロジーを採用したゴアテックス・メンブレンにポリエステルを貼り合わせた丈夫な2層構造のシェルは防水性/透湿性プロテクションを提供し、DWR(耐久性撥水)加工により水分を弾くと同時に耐摩耗性を強化。起毛ポリエステル・メッシュの裏地は吸湿発散性を発揮し、ピットジッパーが余分な熱を逃します。2通りの方法で調整可能なフードはヘルメットの着用に対応しています。
150デニール番手という厚手ナイロンがスキー場でのリフトの乗り降りの摩耗にもある程耐久できるよう採用されています。ゴアテックス防水バリアーを保護する裏地は一体的にはフィルムを貼り付けると3層ですが、このジャケット・パンツは、ポリエステル・メッシュを縫製して裏地としているので2層というわけです。目的の環境・行動なら、この2層構造が理想的だと思います。立体形状により腕が動かしやすい袖も滑らかなメッシュの裏地によりレイヤリングもスムーズです。パンツの裁断は、おそらくスノーボーダーのみなさんを対応してのことだと思いますが、現行は、スリムフィットが加わり、スキーヤーのみなさん向きのシルエットを用意しています。
       
              パウダーボウル・ジャケット/¥50400(税込)
                &パウダーボウル・パンツ/¥39900(税込)

       
パウダーボウル・パンツはブラックカラーのみ、ショート丈も用意されています。レギュラーでも、丈の長〜い外国ブランドですが、さすがにパタゴニアジャパンですね。
シェルパンツの支えは
フィッティングポジションをしっかりキープするなら、やはりサスペンダー。手っ取り早いのがモンベル社のクイック・サスペンダー。3ポイントのものも出ていますが、スキーのように全身的運動にはこの4ポイントがおすすめ!
ゲレンデスキーだけのみなさんには、中綿が入っているほうが・・
       
         インサレーテッド・パウダー・ボウル・ジャケット/¥61950(税込)
        &インサレーテッド・パウダー・ボウル・パンツ/¥50400(税込)
パウダーボウル・ジャケットとまったく同様の素材、作りですが、こちらは生地とバリアーと裏地の構造だけじゃなくて、保温維持のために保温中綿が入れられて、インサレーテッド・パウダー・ボウル・ジャケットとして製品化されています。
一般的なスキーゲレンデなら、この中に中間着として1枚着てれば十分だと思います。ジャケットの中1枚で動けるシンプルさがスキーには魅力だと思います。
バックカントリー中心なら
プリモ・ジャケット&パンツ
プリモはパウダーボウルと違ってベース生地は70デニールナイロンに防水性/透湿性を備えたゴアテックス・パフォーマンス・シェル素材を一体化した3層構造のジャケットです。耐久性はやや劣るものの、軽さ、動きやすさでは、こちらに軍配です。ゲレンデスキーライフに比重があるみなさんは、リフトの乗り降りの際、ヒップ部分が擦れやすいので、少しでも生地が丈夫な上記のパウダーボウルほうがいいのですが、バックカントリー中心のみなさんは、その心配の必要がないので、軽さ、それに伴っての動きやすさ追求がいいですね。
        
                  プリモ・ジャケット/¥68250(税込)
                &プリモ・パンツ/¥52500(税込)
        

ジャケット・ヘルメットを脱ぐと
パタゴニア社、ナノ・パフ・プルオーバー。シェルの中着として着っぱなしにするので、あえてプルオーバー。ジャケットにしないのは、シェルのファスナー、パウダースカートに、中着のファスナーが干渉せずとてもシンプルにレイヤードできるからです。このナノ・パフ、60グラム・プリマロフト・ワンのインサレーションですが、ダウンジャケットのように膨らみがなく保温ができるのがとてもいいですね。スキー場でスキーをする時に、寒い日はシェルジャケットの中が下着・中間着(一般的にフリース系ですかね)という3層のレイヤードより、このナノ・パフを中間着すると保温性ははるかに上回り、動きやすさも軽やかです。ただ、バックカントリーに出るときはこのセーター脱いで行くことになるのですが、携帯にはダウンジャケットよりかさばりますね(と言ってもたいしたかさではありません。あくまで、ダウンと比較するとです)!
ヘルメットの中はパタゴニア社にはいいインナーキャップがないので、アイスブレーカー社のヘッドライナー。とてもフィットもよく、ストレッチ性もあるメリノウール素材のキャップです。
中着とシェルパンツを脱ぐと
一気に下着っぽくなりますね。ナノ・パフ・プルオーバーを中着に選択しているので、その中は下着(ベースレイヤー)です。上半身はパタゴニア社のベースレイヤーとして定番のキャプリーン素材、キャプリーン3・ジップ・ネックです。昨年から、ポーラテック社のパワードライを採用して伸縮性、耐久性、吸湿発散性、通気性、速乾性を向上しているようです。僕たちは春からテストをしていましたが、以前のキャプリーンと比較しても、着心地の良さもさることながら、表面のジャージーが中着を着たときにとてもスムーズにレイヤリングできます。
パンツはもう定番中の定番、R1パンツです。伸縮性と保温性を備えて、シンプルで動きやすいパンツです。すっきりとしたスリムなデザインは何よりもレイヤリングがスムーズです。スムーズなレイやリング=動きやすさですね。こちらもポーラテック社のパワードライを採用しています。上のキャプリーン3よりは厚手ですね。ほんとうは丈がもう少し短いとブーツに干渉しないのですが、このように脱いだ時に外を歩きにくいスタイルになってしまうので見た目を考えてのことでしょう。、ブーツを履いた時、邪魔ならその分折り曲げて履いてくださいね。
もう1パターンを
パタゴニア社で統一していましたけど、下着(ベースレイヤー)は着替えを含めてもう1組はあってもいいですね。素材もウールに変えてアイスブレーカー社のL/Sスプリント・ジップ。ベースレイヤーらしくボディフィットで裁断されています。ちょっと寒気の強い日には上記のキャプリーン素材と比べると保温性は優れています。袖の先端には指通しが処理されていて、重ね着(レイヤード)したときにもずり上がってくることもありません。
下はモロにタイツです。ワコール社CW−X・スタビライクスというモデルで、あくまで筋肉サポートを意図としています。連泊で滑るときなんかの筋肉の疲労軽減になることは事実です。僕たちもゲレンデで滑るときはこちらのタイツを使用していることが多いですね。
ところがこのタイツには保温性がまったくないので、タイツの上にスマートウール社のブーツトップボトムという7分丈のウールタイツを重ねています。登山の時の保温用下着(ベースレイヤー)として使っているものはボディフィットのアイスブレーカー社のものでサイズもSサイズなのですが、こちらは筋肉サポートタイツの上にレイヤードしているので、ほんの少し厚手でサイズもボディフィットではなくMサイズとやや大きめにしています。筋肉サポートタイツだけとは全然保温性が違います。そして動きも妨げません。
手袋は
  
単純なインナーグローブが付いてるシステムグローブを使っています。登るアプローチは十分!ただインナーがフリースなので、湿気ったりすると、冷たいというより、手の入れが悪いので、インナーはウールのグローブを使います。今シーズンの商品で紹介すると、ブラックダイアモンド社・スカウト。インナーはスマートウール社・ソブリスグローブライナーです。状況に応じて、ストックワークがそれほどシビアじゃない(突く行為)パウダーならこのまま滑ってもいいでしょう。
滑る快適性
追求するならスキーグローブが一番。何しろストックが握りやすい!
          
ヘストラ社のオムニGTXフルレザー。袖口の丈は短めでバックカントリーに適さない?という見方もありましょうが、その範囲を超えた山スキーのみなさんはスキーグローブは×なので、アプローチから滑走まで、総合的にひとつのグローブを選択するならブラックダイアモンド社のプロディジーがいいでしょうね。
             
手袋が濡れてしまって「いざ凍傷にならないために」
          
しっかりしたウール100%の厚手の手袋。パックの中には濡らさないよう携帯しときたいですね。
別ページにて登山的レイヤードを紹介しています