富士山
まだまだ雪がたっぷりで、一般的には登れる季節ではありませんね。一般的には7月1日が山開きです。ここ2〜3年は残雪量が多くて山開きがやや遅れ気味でしたかね。それでも、お店には富士山に・・・の声がちらほら・・・・です。
日本で一番高い山!見る山!でも日本人なら一度は登ってみたい!思うことは同じ国民なら同じでしょうね。雑誌等の影響もあって、昨年は富士山ブームと言われるほど過去最高登山人口を記録したようです。お店にも富士山に行きたいのですけど・・・というお客さんが増えてきました。そのわりには、ビジネスになりませんが・・・、イベント登山するのに装備の投資って控えたいですもんね。できることなら普段着で行きたい!!僕でもそう思います。普段着でも行けないことはないと思いますが、条件が好条件が整っていないと苦痛どころか危険なのかもしれません!そこで、装備がどんな手助けをしてくれるのか解説しておきます。
お店で、「富士山に登りたいんですけど、登山靴じゃないといけませんかね?」って質問はなしですよ!お店はその答えを出すところじゃありませんからね。「どの靴を選んだらいいですかね?」の答えを出すところです。よろしくね!

登山靴
登山道はどんな条件(天気が良くても悪くも)でも登山道です。もともとは火山である富士山の登山道は火山岩でゴロゴロしています。一般的なスニーカーでも登れないことはないでしょうが、登れる能力を持った人、そうでない人はグレーゾーンです。但し、一般的には仮に登れたとしても、下山に足を痛める人が多いようです。登山靴はゴロゴロした不安定な登山道でも足に負担がかからないよう、ソール(靴底)が地面に対してグリップしやすいゴムで構成され、厚みも負担がかからないように厚みを持っています。もちろん足首も捻らないよう保護するために深さも持っています。雨の中を行動しても、濡れないようゴアテックスというバリアーによって防水処理もされています。下記の靴はモンベル社から発売されているワオナブーツ。

こちらのカラーは25.0cmから
¥14060

こちらのカラーは21.5cm〜24.5cm
¥13770(税込)

レインウェアー
現在の天気概況の情報をもとに条件がいい時に登山するならレインウェアーは不要かもしれませんね。しかし、皆さんの都合でプランする場合は天候条件は神に祈るばかりです。その場合は確率的に必需品ですね。また一般的に伝えられてることは「山の天気はかわりやすい!」。これも真摯に受け止めるなら必需品です。盛夏は地上で温められた空気が上昇して厚い雲を形成します。その結果がにわか雨、発展すると雷。一般的に午後から夕方にかけてが多いので夕立。この雨の降り方はシトシトではなく、一気にザ〜!完全に防御の世界です。また、このレインウェアー、防寒着防寒着としての働きもアピールされています。雨が防げるから風も防げる!これ必要十分条件を満たしていますね。風が防げるウインドブレーカーは雨は防げるか?というと必要条件を満たしているのみで雨には役立たず!


こちらはモンベル社・レイントレッカー・ジャケット&パンツ
¥15960(税込)
こちらは、ベーシックな上下スーツのモンベル社・スーパーハイドロ ブリース レインスーツ
¥9400(税込)

パック
パックの働きの第一は必要な携帯品が適正に納まること!です。適正というのは小さすぎると、携帯品の出し入れがスムースに行なえません!大きすぎるのは機動力に欠けます。富士山ピークハントには内容量基準で30りットル付近が適正でしょう。また、背負うという行為は生活習慣にないせいか、肩の凝りなど思ったよりストレスが生じます。特に、頂上に行って5合目に下りてくる行動時間は平均8時間〜10時間。ほぼその間背負っているわけです。フィッティングのいいパックに巡り会うことが秘訣かな?
こちらはマムート社・ブレイズ25リットル
¥11000(税込)
こちらはオスプレー社・タロン33リットル
¥14700(税込)

ヘッドランプ
おおよその登山者は夜暗いうちから登山を始めます。御来光を眺めるのも富士登山の楽しみですからね。そのために足元をしっかり照らせる明かりが必要です。一般的には手に持って歩かなくてもいいようにヘッドランプ。最近はLED発光体のランプが主流となりました。明るさもさりとて何といっても燃費のよさです。過去のフィラメント球のランプでは電池のスペアが必需品だったのに対して、これらのLEDランプはフルバッテリーで10時間は楽々OK!もちろん電池も単三2本と軽量化。
こちらはブラックダイアモンド社のスポット。
¥4830(税込)
こちらはペツル社のティカプラス。
¥4480(税込)

帽子

このようなニット帽は日除け機能は低いかもしれませんが、風でとばされることがない。
コロンビア
ボディビーニー

¥3460(税込)

つばのある帽子は日除け機能は高いが風で飛ばされやすいので、なるべくつばの柔らかいものを!
日除けのための帽子は特にコレ!じゃなくても生活品を使ってもらえばいいと思います。しかし、日除け機能の高い「つば」がある帽子は風が強い時が多い山の環境では、飛んでしまうのでかぶってられないことが多いこともあります(「つば」の硬い素材は特に)。左のニット帽は頭にフィットしますし、風の影響を受けて飛んでしまうような形ではないので、おすすめです。また、日射がない時間帯、少ない環境になった場合、寒いので、冬場に使っている保温性があるニットキャップは必携してください。

ゴーグル
メガネの人はさほど気にしなくてもいいことのようですが、コンタクトの人はあると便利というか必需品かも?しれません。風の強い日は火山灰を含んで痛いくらい飛んできます。スキー・スノーボードでは必需品のゴーグル是非。

手袋

イスカ社
ウエザーテック・レイングローブ
¥3780(税込)
コレ!ひとつあれば!という手袋なら、コレ!雨にも対応できるレイングローブ。しかし、ただナイロンと防水コーティングしてるだけのものは冷た〜い。こちらのグローブは裏地にメッシュ処理がされているので、濡れてきてもさほどの冷たさを感じません。
「軍手」をイメージされているみなさんが多いようですが、「ないよりまし」にもならないと思います。
冬に日常生活品として使っているこのような保温性の手袋、こちらは効果的です。

1例を紹介してみました。お店にはまだまだたくさ〜んの商品がギッシリ並んでいます。それぞれの機能の違いも、経験豊富なスタッフと情報収集して楽しく、安全な登山を試みてください。

参考までに
1.『富士山から始めよう』こんなサイトもあります。アドバイスが抽象的で整理しにくいかもしれませんが一応紹介しておきます。
2.『低酸素と登山活動』 富士山の実践アドバイスです。ちょっとむずかしいかもしれませんが、興味を持たれたら読んでみてください。こちらから

2008年の富士山の事故(夏編)
夢と希望に満ちてこれから富士登山を目標にしてるみなさんに与える情報としてはマイナス系ですが、こんな事実も認識してもらおうと上げておきました。

・13日午前9時45分ころ
吉田口5合目売店で、高知市の高校教諭の女性(42)が倒れ、意識不明の重体。15日に病院で死亡。11日午後8時こに岡山県から富士登山のバスツアーに参加、12日午前7時ころに5合目に到着、午前10時ころに46名で登山開始。午後8時ごろ、8合付近で体調不良でツアーと別れ、山小屋に1人で宿泊。13日午前7時ころ下山開始、途中でツアーと合流、5合目に着いた。吐き気などを訴え、友人が売店を通じて通報、病院に搬送された。死因は脳卒中(くも膜下出血)。女性は趣味程度の登山歴があった模様。
(毎日新聞山梨版ほか:2008/08/14)

・9日午後1時50分ころ
富士宮口6〜7合目の登山道で、落雷直後に男性が倒れていた。豊島区の会社経営の男性(52)。妻と登山していたが、妻は先に下山し、当時は単独で登山中。近くの登山者が発見、「雷鳴がしたので、しゃがんで顔を伏せ、顔を上げると前にいた男性が倒れていた」。富士宮市内の病院に運ばれたが、右肩から両ひざにかけてやけど。死亡を確認。山梨県側の「御来光館」によると、午後1時過ぎから約2時間、8合目付近から山頂にかけてひょうが降っていた。
(毎日新聞ほか、2008/08/09)

2008/08/07(木) 吉田口8合で心停止、AEDで蘇生

・7日20時ころ、
2人組の外国人男性が8合の「太子館」近くで倒れている埼玉県内の男性(56)を発見。
8合目救護所に連絡され、富士吉田市立病院の医師が対処。心停止の状態。太子館に設置されていた自動体外式除細動器(AED)による措置で、約2分後に呼吸と脈が回復。意識も回復。救急車で病院に運ばれ、快方に向かっている。AEDは昨年から吉田口7合以上の山小屋14箇所に配備されていた。AEDで登山者の人命が救われたのは初めて。担当した医師「山岳で心停止状態から救助されたのは奇跡的。AED配備などの救護体制を整えた山小屋関係者の努力が大きい」
(山日:2008/08/12)

・2日午前1時45分ころ。
吉田口8合目付近で、横浜市の男性会社員(55)が突然意識喪失。近くにいた登山客が通報。8合目救護所の医師が付き添って富士河口湖町内の病院に運ばれた。倒れて約3時間半後に死亡を確認。急性心不全。3回ほど、富士登山の経験がある。(「夏山経験はあるが富士山は初めて」の別報道あり)会社の同僚と2人で、山頂でご来光を眺めるツアー(ガイドなし)に参加。5合目に着いてすぐ、1日午後10時20分ころ登山開始。登山中は同僚と別行動をとっており、倒れたときは単独。
(2008/08/03,17:毎日新聞ほか)

・27日、午後2時半ころ。
吉田口6合目と7合目の間の登山道で、調布市在住の45歳の会社員女性が突然意識を失って倒れた。病院に運ばれたが死亡。当日午前、自宅を出発。合流した本人以外の6名は前日から富士吉田に入っていた。正午すぎ、7人で5合目から出発。宿泊予定の8合目の山小屋を目指す。6合で食事、登山再開のあと体調の不良を訴えて数十分休憩、再び登り始めたあとに意識喪失。同行者が6合目にある施設に届け出。警察官らが救助、富士河口湖町内の病院に運ばたがおよそ2時間半後に死亡。死因は心疾患。
(NHK甲府、テレビ山梨ほか、2008/7/27、28)

と、30万人?とも言われてた昨年の富士登山人口に対して死亡に至る事故はたったと言っていいかどうかわかりませんが4件です。確率的にはみなさんに説得力がないかもしれません。しかし、後にも先にも死亡ですからね。そのほかニュース報道されていないトラブル、アクシデントはかなりの件数だそうです。その1件にならないよう心して富士登山楽しんでください。