穂高

レポート レグザム
「メイドインジャパンで世界に勝つ」をコンセプトに立ち上がったレグザムブランドも、今シーズンで20周年を迎えます。毎年、地道に進化を続けてきたレグザムが、来期大きくモデルチェンジをします。今期までのフラッグシップ「DATA」シリーズに変わり、新しく「PowerREX」シリーズが展開されます。カービングスキーの登場、進化に伴いスキー技術もどんどん進化する昨今にいち早く対応すべく10年間熟成された「DATA」をベースにまったく1から設計を見直した新しいブーツが「PowerREX」です。細かい能書きを語っていると日が暮れてしまうので、それはレグザムのHP等で確認していただくとして、私の使ってみた感想を主に書いてみたいと思います。まず、足を入れた瞬間、かなり履き心地が楽に感じました。特に変わったのは小指先の幅、つま先の上、甲部分、くるぶしです。今までどちらかというと拷問系?ブーツを履いていた私にはちょっと物足りないホールド感ですが、打って変わってかかとのホールドが非常にいい。特に、インナーのかかとの上くるぶしのしたあたりにパットがあり、しっかりとホールドしてくれる。さらに、そのうえくるぶしが非常に楽です。そして、前傾角とアッパーシェル背面の変更で、立っていて非常に楽でした。従来のブーツですとどれも、私の極太ふくらはぎでは他の人よりもかなり足首が入ります。しかし、このブーツは背が高いにも関わらず、けっこう楽なポジションです。メーカーいわく、最近のセンターポジション(かかとの前あたりに立つ)を取りやすくするために、足首角度を起こし、背面の肉厚を増し強化しているとのこと。あと、脚のカントも足首からだけでなくブーツ底から全体に1度つけているそうで、私のねじまがった脚に楽に感じさせるのかも。さて、滑ってみてまず感じたのは、内脚を使いやすく倒しやすい。あまりに気持ち良く、倒しすぎて1発ぶっ飛んでしまったほどです。あと、切り替えがスムースで抜けがいい。前半のエッジのとらえがいいので結果切り替えが早く後半の抜けもいいのだと思いました。全体を総括して、やはり昨年モデルチェンジしたアトミック、サロモンのような、かかとから足首、ふくらはぎがポイントのブーツになっている。と、言っても前者のまねではなく、数年前からこういう方向の設計をしていましたが。この「PowerREX」シリーズはS(スリムラスト)とM(ミディアムラスト)があり、97から150を展開します。目安は97で1級くらいです。
他のシリーズですが「FORTE」は残りますが、これもラストを見直し。設計はそのままに履きやすくなり、おまけに値下げします。こちらは87から100の展開で、87は2級受験者から脚力のない女性基礎スキーヤーに。「LIBERO」も残ってラスト変更。フリーライドの「XX」に変わり、「FR」シリーズができます。100と95は歩きやすいように足裏に刻みが入り、ウォークモードが付きます。XX8は従来のモーグルモデルを継承。「REAL」は継続。

PowerREX‐S130R

FORTE−100

FREERIDE−XX8